2008年02月11日
       烏帽子大氷柱(敗退)



    どうやら”ヤツ”は出来ているらしい。今シーズンになって既に少なくとも2パー

    ティーは登っているという情報である。ネットが発達して、こういった情報は雑

    誌から掲示板やらメールやらに取ってかわられている。ナンといっても速く伝

    わってくる。とにもかくにも、そうと聞いては気持ちが向かうのは止まらない。

    今年の冬も暖かかった。またまたの暖冬であり、これでは”今シーズンの氷も無

    理だな!”、、、っと決め込んでいた。ところが一変してこの情報である。

    谷川岳へと向かうのは久しぶりである。関越をひた走っていくと、暫くして小雪

    が舞い始める。これはチト、キツいかな。
    Subject: 現在地゜小川町あたり
    この辺りは雪
    うっすら積もってますよ。
    ゆっくり 走ってます。
    Subject: 現在地゜渋川
    だんだん雪らしくなってきたぞ。
    路面にもうっすら積もるものがある。
    みんな結構とばすなぁ
    Subject: 現在地゜水上おりた
    上りは除雪の低速車で渋滞がひどいな
    〓えブりぃで 初の雪道
    緊張して手に力が入ってしまう
    少し買物をして 土合に向かって見ます。
    〓ヒロケンは もう〓現着かな?
    Subject: 現在地゜土合手前


    雪は思った程でもない
    この先で携帯も圏外かな
    いってきます
    Subject: 現在地゜〓現着


    あら
    圏外かと思ったら、三本立ってる。時代は便利に変わるんだなぁ。。
    とりあえず 〓ヒロケン待ち
    なんでもイイけど、すげぇな ロープウェイ
    なんじゃこりゃ
    Subject: のんでる
    〓〓初登者の勝野さんもくるらしい
    すごいことになっているみたい。
    夕方には到着してゆっくりし、、、っと考えていたが、土合に到着したころには

    どっぷりと日が暮れていた。巨大な建物が建っている。まるで浦島太郎のような

    状態で、久々の光景の余りの変化に驚きは隠せない。さぁて待ち合わせはどこナ

    ンだっけか? 果たして昔の光景と上手く照合することが出来るかな。

    登山資料館なる場所とおぼしきにおじゃまし、、おっと、馬場さんじゃないです

    か!ここでやっと、記憶にある谷川を見つけた感じがあり少しホットする。

    しばし遅れてヒロケンも到着し、そそくさとギア合わせを済ましてしまう。

    当晩は豪華キャストだ。初登の勝野氏、再登の嶌田氏。話したいこと聞きたいこ

    とは山ほどある。まぁまぁっと酒が入り、、夜は更けていくのである。そして程

    なく沈。お二方とも無礼な僕の相手を優しくしてくれていた。有難い次第である。

    翌朝は全くやる気の無い時間に目を覚ました。これでは今日の行動は到底無理で

    ある。窓の外は雪。それも結構な降りである。どのみちコレでは行動は無理かも

    知れないな。。とにかく今日の行動は諦めるしかない。ここは登山資料館、中に

    は高く積み重ねられた書物や雑誌、そして古めかしい道具などが所狭しと置いて

    ある。現在はオープンに向けて整理中ということである。有り余るほどの時間が

    有れば興味をそそるものはいくらでも出てきそうだ。
    午後になれば少し雪も収まってきた。とりあえず偵察がてらと、一ノ倉出合を目

    指すことにする。トレースは比較的しっかりしており、おそらく数名がスノーハ

    イクと称して歩いているのかも知れない。この雪の中一ノ倉沢に突っ込んでいく

    のは余り考えられない。思ったより早く出合に到着。ここからだとヤツは良く判

    らない。もう少し良く見てみたい、、、っと思うのは当然のことで、そのまま一

    ノ沢出合くらいまで、トレースをつけがてらラッセルしてみる。今日のところは

    雪崩は落ちそうな感じではない。まだデブリも出ていないようだ。一ノ倉尾根側

    には雪庇があり少し亀裂が入っていたが、まぁ落ちる感じではない。とはいって

    も油断も出来ないから一応注意を払いながらの小一時間だった。ラッセルはひざ

    上位だろうか。これではツボ足では結構辛い。この先テールリッジを考えれば、

    かんじきくらいはもってきたほうがよさそうである。判っていたこととは言え、

    一ノ沢出合にまで来てもヤツは良く見えない。ただ、烏帽子は白い。雪は結構あ

    る。それだけは良く判った。

    出合に戻ると数名が思い思いに時間を流している。静かである。穏やかである。避難小屋には1パーティー。やはり大氷柱にむかうという。ううむ。先行が入られるのは厄介だな、、、っと思いながら、行かないかも知れないし、、、、何はともあれラッセルではずいぶんと楽出来そうである。どのみち明日の朝の出発点が違うから、彼等が先行するのはまず間違いはない。そして僕らには、、、戻れば今晩も暖かい部屋としこたまの酒がある。どう考えても先行するはずはない。仕方がないな。。それが順当と言うものだ

    。
    登山資料館に戻ってしばらくすると、JECCの藤川さんが下りてきた。なんでも今日単独で、大氷柱に行っていたらしい。こりゃ参った。かなり”あほう!”である。ちょっと生ぬるくなってきた僕には、強烈な印象でもある。ほぼフリーソロで核心の切れた氷の所で踏ん切りがつかず下りてきたという。この雪の中、、しかも単独かぁ。格好イイな。よっぽどエイキサイティングだったのだろう。さすがに疲れは溢れて見えていたが、冷めきっていないオーラを見た感じがした。
    きっと魅力的な氷ナンだな!
    少し楽しみになってきた。
                        
         
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