2007年12月24日
八ケ岳東面 天狗沢左俣
ラッセルの進軍は非常に遅く、1時間経って数回沢筋を曲がった。滝のかかりそうな傾斜のある場所は前方には見当たらない。ダケカンバはそこいら中に見えるようになってきた。。。。。という事は、天狗尾根ならば、カニのハサミの見える場所、、、そう、テン場辺りまで登ってきている事になる。さすがにこの上に滝は無いだろう。だいたい登山体系の図面にもそういったものはない。
スカか。
更に更にラッセルし、必殺諦めの悪いパーティーとなって進んでいくと、目の前に夢にまで見た氷が出てきた。(")/
しかもしょぼい。
傾斜はないわ、、、短いわ。
まぁこれでも本日の貴重な氷だから、、、とにかく登ってみましょう。ロープも必要ない。アックスを振って、、ぱたぱたっと登っていく。余りに短く貴重なので、わざと斜めに登って、少しでも長く楽しめるようにしてみたりするのである。
しょぼいのが終わった。あーーーーあ。今日はこれまでかな?
斜面を見るとしょぼいつららがある。あれはクライミングにはならないな。
しかし予想以上にじたばたする沢である。もう、バァーーーンっと開けてしまって大天狗が障害物無しで望めるようになってしまえば諦めもいいものを、なかなかそういう状況にはならない。そして僕らも予想以上に諦めの悪いパーティーである。
しょぼいの上の雪壁を進むと左に沢筋は曲がり、”あれ!?”
”あったね”
スケールはそんなにない。20あるかなぁ??傾斜は丁度登りやすい具合だ。おそらくアプローチを考え無ければいい氷である。IV-〜IVとかなのかなぁ。これが車を降りてすぐの場所にあったらそこそこ人気になるかも知れないが、出合の小屋から深いラッセルひたすら7時間だモンなぁ〜。。ラインの取り方によってはV-くらいまで工夫が出来る感じ。
”ありましたねぇ”
振返ると確かに丁度後にツルムを通り越して旭の東稜が望める。なるほど、、ここまでくるとそういうことになるらしい。
さてどうすんべぇ。登らないわけはないのだが僕は結構ラッセルだけで満足感がある。とはいうものの、”私は撮影が、、、”っと毎度のヒロケン。んじゃぁ行かせていただいて、、、っと。
荷物はココに置いていくとして、、空荷で行くことにする。ラインは左寄りの傾斜のきつそうなトコにしよう。久しぶりのアイスクライミングだが、、やっぱり魅力的なラインがいい。少しだけ登りスクリューをまず一本。そこから傾斜のあるふくらんだ部分を行ってみる。ここでIV+くらいかなぁ、、、っと一気にランナウトして登り、、あれぇ、、結構傾斜あるな。このまま一気にノーピンで上まで行ってしまいたいが、まぁスクリューでも打っておこう。ここで落ちたらかなり痛そうである。
思ったより傾斜はある。氷は、、かつてピックを受けたことがあるのだろうか??
素直である。しかし、寒すぎるのかな?いや、ギアが悪いんだろう。。久しくピックの手入れもしていないし、、、(";;;
ちょん掛けでは壊れてしまいチト怖い。
さらに膨らんだ辺りを越えていき、傾斜の変わる手前で更にスクリュー。まぁこれは5センチくらいの短いやつでいい。ホイホイホイ!!
”終わっちゃった!”
そんな感じである。
氷の上の雪壁を少し上がり、35メートルくらいで木に到着。
”ビレイ解除!!”
”先はどうですかねぇ〜?”っとヒロケンが聞いてくる。見渡すかぎりは滝はない。しばらくするとその先はまた曲がっており、その先になにかもあるかもしれないがなぁ。。。。
”わかんなぇ〜!!”
まぁそう率直に答えるしかない。だいたいあらかたスカだと感じていた沢に、まぁこの氷があったわけだし、、、登山体系の図面によると、、コレは枯れた滝と言うやつかな??そうするとこの先は微妙だなぁ、、、確かに。
フォローが上がってきた。そうしてヒロケンは少し奥までラッセルしてみている。
”まぁこの先は無いでしょう!”
この言葉をせめて5時間くらい前に聞きたかった。(^◇^)ハハハ
懸垂しましょう、、そうしましょう。っとそそくさと準備。支点はビレイポイントで作れた。
氷は結構立派である。”ふぅん、、この次は誰がやってくるのかなぁ??”
まぁマニアックな人しかココにはやってこないだろう。お騒がせしましたね!
さらに下のしょぼいのも懸垂し、、後は怒涛のラッセルトレースをひたすら下っていく。
丁度日も陰りだした。ここは東面だから、陽が差し込まなくなるのは早い。日陰になってくると一気に冷え込んできた。
丁度暗くなりかけの頃、出合の小屋に到着。荷物を片付け、ヘッドライトの中美し森駐車場に向かうのであった。

Thailand-Phra Nang あまりに穏やかで澄んだ海、、青い空。
電話もない、、車もない、、文明からは懸け離れた楽園
プラナン岬(Phra Nang)
オーバーハングした石灰岩の岩塔が立ち並び、それゆえ半島であるにもかかわらず陸路は閉ざされ、交通はボートを利用するか、、あとは自分の足で歩くしかない。


