カツオドリの群れ
おが丸に集まるカツオドリの群れ
南硫黄島付近にて
おが丸の一部には 早朝から暗くなるまで巨大な望遠を並べる 異様な軍団が居た。同じような望遠鏡を たっくさん。 某氏曰くは、”宗教団体”と称していたが、、、ううむ、そういう感じもする。
どうやら 野鳥の会的なものらしく、この人達につかまると
”珍しい鳥がなんちゃら、、、、”っと 延々と講釈をされてしまうから大変だ。なんでも珍しい鳥がいるのだそうである。そうだよ、そういう場所何だから、たぶん居るんだろうけれど、、、良く解らんじゃぁ〜ないか!
”あ〜いたいた!!” ”それ”が見えたと言って、、大変な騒ぎである。えっ! だからどうしてそんなに自信たっぷりに”見えた”っと断言できるんだわい。からかい半分に”ああ、それあの辺で見えたよ”なぁ〜んて カマをかけると、、”どどどこどこ!!”っと 物凄い鼻息である。もう 南硫黄島の容姿にも負じと劣らない異様なテンションなのだ。ちょこっと挨拶をしただけでも 鳥の説明という名の ”演説”とも”説教”ともとれる”ソレ”が延々と始まってしまう。まさに”念仏”の様だ。宗教団体とは真に良く称したものである。
”本当に見えたんですか?”なぁ〜んて下手に疑ったりしたことを言うと 真面目に怒り出してしまったりもする。
こわいよぉ〜〜
まぁ、僕が隣のじじばばを捕まえて、
”あの壁は簡単だ、とかあのリッジは面白そうだ”とか言っている様なモンだな。
興味の無いやつには わからんのだよ。(^◇^)ハハハ
実際クライマーの目としては、南硫黄の壁はたいしたことはない。絶望的な”絶壁”ではないのである。傾斜は一ノ倉程度というのは地形図からも読み取れるのだが、まぁ 弱点があるからね。大きい壁で300くらいか?それよりも小さいのが数枚。だいたい 海の近くの壁は大きく見えるから、取り付けば巨大には見えるであろうな。
そうだなぁ、、 少し傾斜のある海金剛という感じだろう。いや、、もう少し傾斜があるかなぁ。。波勝の赤壁が一番近いかも? ああいうふうに脆そうだし、、、
南の方の壁が大きいけど、壁以外に弱点があるから登頂だけだったら簡単に出来そうだね。山頂部の雲から推察するに、壁は恐らくかなりの部分で濡れているだろうね。だから ルンゼは 避けざる得ない。だいたい 大きそうなルンゼだと 段々になっちゃっているだろうな。岩質は硬くはないので、フリーでは突っ込めないだろうからエイドが主体の前進になる。プロテクションも ボルトが主体だろうなぁ。。 いや、 どっかのようにコンクリート釘を使ったりして、、、、(";;;
想像しただけでこんな状態だから クライミング自体にはあまり意味もないかも知れない。それよりも やはり最高地点は踏んでみたい、、、そっちの興味の方が強いのである。そして、”何が出てくるか解らない”未知の部分ばかりで、、、つまりは 冒険的な要素が大きい。それが目的なら、弱点を狙えば 大したことはない。まぁ それなりの装備は必要に成るが、要するに 簡単に登れるのである。
面白そうなのは 東のリッジかなぁ。
その右側の 緑の多い大きなスラブも、見た目には美しい。ここには 何か?居るのだが、、、小さすぎて何だかは解らない。なんだろうなぁ??? きっと上陸すれば、いろいろな”モン”と 遭遇することに成るんだろうなぁ。。。
壁だけなら 後で見た北硫黄の南の壁の方が すっきりしていて大きいね。
とりあえず このリッジだね。これが美しい。
丁度桜島のリッジのようで、かなり複雑に入組んでいる。最初のかぶり気味に見える壁を越えて、その後はかなり細いナイフエッジになっている。果たしてどれくらい硬いのかは問題だけどね。まぁ、そんなに硬くはないだろう。これが上の方で ピナクルみたいなのがいくつか見えていて、ギザギザになっている。ラインは これを次々と越えていく。アップダウンが きっとかなり出てくるので、メンタルに困難なクライミングになるね。地形図もあてにならないし、、野生の感で、いきあたりばったり判断して行くしかない。上の方は雲の中だから良く見えないんだけど。そのまま 最高点まで 一気に続いている。この辺りが気分が良さそうである。
西側から見るとこうなる。
調査団のルートは南西のくぼみから左上し、壁を迂回して回り込むように尾根に辿り着いている。確かにこのラインが 一番楽チンそうである。
あっという間に2周を回った。 名残惜しいが おが丸はエンジン音を大きくさせて、南硫黄島を離れていく。
しばらくは後を付いてきたカツオドリ達も、おが丸のスピードに諦めたのか、徐々に減っていく。
”千葉チャン、なんか珍しい鳥、、解った??”
”いやぁ〜 わかんないよ”
そうかそうか、千葉チャンが見分けられないようなのは 僕のような片手間な人間が見分けられるわけはないよなぁ。。。
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