2003年05月03日
至仏山-1/2
5:40 鳩待峠発。
3月に追突されてからリハビリーな毎日を送っていても、一向に首や腰は完治しない。少しづつ良くはなってきているのだが、まだまだ”壁”というわけにもいかなそうである。小川山でフリーとキャンプで腐っているのもイマイチなのでと、連休を利用しておちゃらけて久々に名山登りへとやってきた。
天気は快晴。
やっぱり 出かけてきて良かった。
しかしまぁ、俗に言う高齢者登山というのは物凄い。それもまた そういった方々の”聖地”とでもいうのか? この場所では そんなのばっかり。もう論外おやじばっかりで話にならん。
僕が荷物を広げて身支度をしていると、車を動かしてくれという。どうやら 枠線の中に納まって止めてある僕の車が小さいから隣の車との間に出来た隙間に目をつけて、なんとか自分たちの車を入れたいらしい。こちとら昨日の晩から来ていて、起きたらこうなっていたんだ。お前ら今ごろやってきて、何をたわけたことを言ってるんだい。だいたい、こんなに広げちゃっているのに君らのために一旦片付けて、動かせというのか?馬鹿らしい。
隣の準ちゃんの達はコンロ使って飯食っているというのに、、、
”待っているんなら、下の駐車場に止めてさっさと歩き始めたほうが早いよ”と言ってやると、”そうは思わない”と 逃げながら言う。なんだ?その目は?? むかつくなぁ。どう見ても”眼つけてる”だけだ。喧嘩売ってるんだな?? ”そうは思わない”とはっきり言いきれるのなら、きちんと面と向かって どう思うのかを説明すべきである。だいたいどこがどう そうは思わないというのか理解不明だ。”どう思うんだ!”と怒鳴ってやったら 喧嘩でも売られたと思ったのか不満そうにしながらも何にも言わない。ふざけるなよ。最初に喧嘩を売ってくるような態度だったのは そっちの方だぞ。悔しかったら説明してみろ! 根性なしめ。
どうせ手前都合で人の手を煩らわせることを考えていたんだろう。一ノ倉出合辺りで こんなことやったら、すぐ殴り合いになったもんだ。 だいたい他人を不愉快にしておいて逃げるとは不届きな奴だ。”失礼しました”くらい言え!馬鹿たれ。
まったく 中高年の団体行動系の人には、ふざけた人が多い。”論外じじばば”と僕は呼ぶ。
追いかけて殴り倒してやろうと思ったが、ここは 論外じじばばの聖地なので やめておこう。
こういうのはクライマーの間でも 今では過激だからな。(^◇^)ハハハ
折角だから 論外じじばばの聖地”尾瀬”を訪れた記念に、何故僕がそうしたのかを書いておこう。多分、賛否があるだろうから、気が向いたら”やまごやのおと”にでも書いてくれ。 昔は喧嘩でもした後に、まぁ酒でも飲みながら お互いのこうした考え方を ぐだぐだ論ずることが出来たがなぁ。
言っておくが、この手の人間が良く使う”お互いさまだから”、”こういう状態だから、、”という言葉が有るが、僕は一切そうは思わない。”自分でやれ”というのが まず基本である。壁の中の緊急事態ですら そうは思わない。自分の生命や都合が損なうという恐れが有る時には、”お互いさまだから”、”こういう状態だから、、”に従う必要はまるでない。ここで都合というのが重要だ。おしっこがしたいとか、若い女のこと約束があるから早く下山したい、、、というのも充分な都合だ。つまり極端に言えば、ねぇちゃんとデートしたいから あんたは死んでもいいと判断しても”あり”な訳である。要は重要度の問題で、それは他人に強制されたり邪魔されたりする必要性は無い。同じパーティーだったり友人・知人だったりすれば状況は変わってくるが、あかの他人の場合、例えのたれ死のうとしていても助けなくていけない義務や責任は一切ない。
”お互いさまだから”、”こういう状態だから、、”というのは、安易に”仲間”の意識を装っているだけで、或る種の”甘え”である。それが 体力なのか、登山技術なのか装備なのかはしらないが、色々なものがあるだろう。この場合には駐車スペースだな。”お互いさまだから”、”こういう状態だから、、”といいながら、これは総じて手前都合だ。他のパーティーには それに従わなくてはいけない義務や責任はない。この朝の鳩待峠では ”お互いさまだから”、”こういう状態だから、、”が 妙に飛び交い、”こんなんで 何にも起こらないほうが不思議だ”と 感じていた。甘い、甘い、、、甘すぎる。余りにも安易だ。
諄いようだが 遭難に際してもそうだ。例えば自分たちが遭難し生死をさまよっていたとしても、別のパーティーが通り掛かったとしても、そのパーティーには助けなくてはいけない義務や責任はない。手前都合で救助を押しつけてはいけない。見捨てて行ってしまったとしても恨んではいけない。助けてくれるのは”善意”でしかない。”お互いさまだから”、”こういう状態だから、、”と言いながら、向こう都合で善意を向けてくれているだけである。手前都合と向こう都合、そして善意の位置関係が重要だ。
救助するということは、捜索山行や救助山行の時以外 大抵の山行計画において予定外行動ということになる。故にそれ自体が危険をはらんでいることになる。二次遭難の危険性もある。もし救助されるようなことが有ったら、このあたりの”善意”を きちんと受け止めなくてはいけないと思う。
もう一つ。もし善意をもって 本来の山行計画を外れて遭難救助作業に当たった場合も、遭難が有ったから救助したのか?救助したいから救助したのか?の意識も重要である。救助中に負傷した場合は、負傷したほうが悪い。救助されたほうから見れば、ありがた迷惑ということにもなりかねない。救助されたほうが救助してくれたことを感謝するのは普通として、救助中に負傷したことに際しては、なんら責任や義務はない。救助に当たる場合には 予めそう覚悟して考えたほうが トラブルがない。
もし何らかの治療費などを払ってくれたとしても、それは逆に善意であり、義務や責任ではない。救助に当たるときには、そこまで考えて判断し、覚悟し行なわれるべきだ。
だから、僕は救助しない、のたれ死のうとしていても助けなくていけない義務や責任は一切ないと言いきる。僕の方の余力が過充分に有り、安全や都合が妨げられない場合のみ、”充分な余力”で救助することが在るかも知れない。 しかし 大抵の場合、さっさと見捨てて現場を去り、いち早く しかるべき機関に連絡を入れてあげることが 最高、最大、最良の判断となる。 一応僕も、悪人ではない。
ほぅら。ヘビーでしょう。
”お互いさまだから”、”こういう状態だから、、”というのは、自分都合の甘い考えだ。これをどこまでも言っていると、全て自己中心であり他人任せになる。冷静な判断ができなくなりかねない。
6:49 既に1867ピークは越えたようだ。思ったより近い。目前に見えてくる至仏は真っ白。やたらとだらだらしていて締まりが無い。大きいというより”広い”という感じがする。
このままでは余りにすぐに登ってしまう。このままではリハビリーとはいっても酷すぎる。すぐに終わってしまう。
有り余る時間が在るので、15分歩いては30分休むという、ものすごいペースで登っている。木陰を見つけては休み。飽きたら歩く。荷物も重くはなく、身体は思ったより具合が良い。
あとから登ってくる準ちゃんパーティーは、まだやってこない。まったく 準備がバタバタしている。見ているのもこっちがイライラしてきて暇なので、キジ打ちがてら先行させてもらう。
燧が見えてきた。始めての尾瀬ケ原を眼下に見る。
ふぅん 真っ白だな。
首や腰の具合を感じながら ゆっくり登ってればいいかなぁ。
辺りには思い思いに登山者がいる。つぼ足の人、スキーの人。団体でごそっとやってくるのもあれば、ひとり静かに、、、と様々だ。
歩き始めると すぐ抜いてしまうのだが、僕の休み時間は多すぎ。
7:49 それにしても遅いなぁ。。。と思いながら 相変わらず15分歩いては30分休みというリハビリーペースで登っていく。少し首が痛くなってきたか? 腰の方はこのくらいの荷物なら問題ないのだが、乳房山の荷上げとかはきついか? もう 母島に行けなくなるというのは考えただけで悲しい。壁にぶらさがった時にはハーネスも無理があるかもしれない。壁じゃぁ〜ハーネスを外すわけにはいかないからなぁ。。。。果たして完治するのだろうか? m(_ _)m
陽も高くなり暑い。ここから先は 日当りのよい雪壁かぁ。一気に登らないと 暑いだろうなぁ。 しっかし遅いなぁ。まさか抜かれたか?
8:10 小至仏山頂。
とりあえず小至仏の最高点を踏ませていただく。
やっとこ晴美さんがやってきた。
ザックからは 出てくる出てくる、行動食の山。僕も今回はずいぶんと多めに食料をもってきたが、完全に目おとりする。
素晴らしい。(";;;
準ちゃんを待ちながら、しばし馬鹿な話をしているが一向にやってこない。陽射しも熱くなり、吐きだされるように向こうに見える至仏に向かって歩きだすことにした。
9:00 まず手前のピークに到着し、最高点を踏んでおく。丁度無線運用の準備をしている方がいる。6メーターだという。そういえば、僕も移動運用をしたころがあったなぁ。最近はリグはどこいっちゃったかな?
しっかし こりゃぁ〜暑いぞ!
たいへんだぁ。。 少しだけお話をし、三角点の有るピークへ。
9:10 至仏山山頂到着。
そこいらじゅうの人々。思い思いにくつろいでいるが、しっかし暑い。
(@@^)
なんと、準ちゃんは先に来ていた。いったい何処で抜かれたのだろうか?
小至仏の山頂で 馬鹿話をしているうちに抜かれたのかなぁ?
尾瀬ケ原の向こうに 黒ぐろとした燧ケ岳。
あれも そのうち登らなくてはいかんのかな。


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