Q:レコーディングなどの知識や訓練はどうしたらよいのか?
マスタリングエンジニアを目指したいと決めた場合に、レコーディングまたはオーディオの知識などが、乏しい場合にはその種の訓練を受けるために学校、または、ワークショップなどに通うべきだ。と思われますでしょうか?
もちろん、無いよりはあった方がいいという事はあると思うのですが、何故このような質問をしたかと申しますと、例えば、「サイデラ・マスタリング」のインターン制度を閲覧していまして、知識の乏しい私のような人は、仮に受け入れられることがあっても、作業を見て吸収していくという事が可能なのだろうか?という疑問を持ったからなのです。
A:
結果から言うと、不可能なら辞める。行きたいと思ったら行くと良いと思います。僕が考えるに専門学校などに通うのは基本的にクソの役にもたたないということです。一般論ばかりで実践的ではありませんから。かといって、見下したような態度で望むのもおかしい。まぁ、本来必要な事の数百分の一くらいにはなりますし、その積み重ねで知識や技術は身に付きます。一般的なワークショップなども 在る意味そういう範疇を出ていない。数百分の一のひとつです。技術や機材の進歩は目まぐるしく、そういった新しいものは一般論に成るころには数世代昔の技術になってしまいます。だから あんまり意味がない。もちろん電気の基本知識などは根底に存在し続けていますから、そう言ったことを身に付けているということは決してマイナスではない。
最近はHDRを取り入れた最新の機材という事を売りにしていますが、エンジニアの仕事は、実は機材を操作することではなく、音楽を録音することだと思うんだよね。だから、機材は別に大した問題でなく、大工に於ける大工道具みたいなもんです。どのトンカチが良いとか、このカンナは切れがいい、、、そういった手合のことを論じているに過ぎない。別に電動工具が使えなくてもきちんとした家は建ちますよ。だから 別にHDRが無くてもいいわけですよ。専門学校は職業訓練校ではなく、サークルみたいなものです。ですから そこにいくら通っても、そう言った技術や思考回路が備わるかどうかは本人の努力次第で、逆に言ってしまえば そういった努力をすれば サークルに通う必要はありません。
ただ、そうしたサークルに参加するということは、同じようなことをやりたがっている仲間なり友人なりを得るという意味において重要な場所です。自分以外の違った考え方、やり方を客観的に判断して、議論して、試してみる。そういったことは独学ではなかなか気が付きにくいので、簡単に気が付くということは幅広い考え方が出来るようになり時間の節約になります。
![]()
![]()
●久保田 麻琴
Kingrecords Webcommunication>キングレコードの公式サイト アーチストとして数々の偉業、共演、、、、そしてプロデューサーとして活躍。機材にも非常に詳しくマニアックでもある。世界中を飛び回り心地よい真音楽を世に広める、見た目は”謎の東洋人(何故か?日本人っぽくはない。)”。。。。。
著書:岩波新書1101、”世界の音を訪ねる-音の錬金術師の旅日記”は、今時レアな小さいCD付き。心地よいトラックが聴けて、お買い得。
![]()

![]()