ハカラメって?
山頂の一帯には”ハカラメ”がいっぱいある。なんじゃこりゃぁ?というくらいである。
”ところでハカラメってなに?”っと 居酒屋コーハツで聞いてみたのは 始めての母島での作業も終わりに近づいた頃だった。ハカラメっていうのはなんなんだろう?とずっと思っていたのだが、どうやら 漁協にも観光協会にも前田にも、、、とにかく店にはそう言うものは売ってなく、食い物なのか?動物なのか? 海のものなのか山のものなのか? 一向に解らなかったのである。”ヘンテコな名前だなぁ”と思いながらボッカの日々を送っていた。観光協会のパンフレットを調べてみても ハカラメという文字は見付からなかった。
”いったい何なんだろう?”
そういう間々、むずむずとした気分を引っ張りながらずっといたので、聞いてみたのである。
”葉っぱから芽が出るんだよ”という。
だから”ハカラメ”っていうんだ。 本当はセイロンベンケイソウというんだよ。
”えっ?それはどっかで売ってるの?”と聞けばどうやらそこいらじゅうにある植物らしい。別段珍しくもないから パンフレットなどには載っていなかった。多肉植物でねぇ。。。こういう形をしていて、、、っとみんなが説明してくれるのだが、そういうものは意識してみたことが無かった。葉っぱが落ちればすぐに芽が出てくるから、ハカラメの在るところにはすぐにハカラメだらけになるのだという。
”要するに雑草だな。父島ではおみやげとして結構な値段で売っているらしいよ”とまもるがいうからそうらしい。観光客には珍しい物のようだ。宴も盛り上がっている時間帯であるのだが、島の人間には珍しいどころか雑草らしい。
”今日 いのじいが草刈りした中に入ってるよ。ああ、捨てちゃったかな?”
”もう一寸早く言わなくっちゃ!”
あーだ、こーだとみんなで説明してくれる。そう言われても解ったような解らないような、、、そういう状態だった。
”ちょっと待ってて!”
役場の千葉ちゃんが真っ赤な出来上がった顔でどこかに出かけていく。あーだ、こーだの説明はひたすら続くが、一向に実態がわからない。
”じゃ、どこにあるの?”と聞くと、
”どこにでもある。”というのである。それじゃぁ探せないんだよってばぁ!! 暫くすると千葉ちゃんは息を弾ませて戻ってきた。
”これがね、こうなって、、そんでもって、こうなるの!”
”そうだ! 実物見せるのが早い!”
どうやら千葉ちゃんは わざわざ走ってこれを取ってきてくれた訳である。それも非常に解りやすく、葉っぱから芽が出ているもの、出てきた芽が育って小さな葉っぱを付けたものっと成長過程を解りやすく現物で見せてくれた。おかげで僕はハカラメって何?という疑問を見事に解消できた訳である。
ハカラメというのは俗称で、正式名称はセイロンベンケイソウ(学名:Kalanchoe pinnata)という帰化種である。科属名:ベンケイソウ科 ブリオフィルム属で、別名/灯籠草・子宝草・Mother Leafなど。アフリカ原産、アフリカ東部・マダガスカル・アジアの熱帯〜亜熱帯に広く分布している。日本では小笠原諸島の他に南西諸島で見られ、特に小笠原では密生している。明治時代に父島にもたらされ、岩肌が露出したようなところや、路肩の崖をコンクリートで固めたような場所に生育する。父島の境浦周辺、中山峠や母島の小剣先山では登山道の両側にハカラメが密生している。完全な雑草である。高さは15〜150センチにもなる多年草・地生で、1月から4月には花を咲かせるらしい。 セイロンベンケイソウの花は白、ピンク、赤い鐘状の花を多数咲かせ、メジロがこの蜜を吸いにやってくるという。トウロウソウという名の通り、灯籠に似ている形の花を咲かせ、花が咲くまでに2〜3年かかり、英語で、"Good-luck leaf"(幸運の葉)と言うそうである。
7色の花を咲かせると言われるが、7色の花というのは実は訳がある。同じハカラメでも種類が様々なのである。シコロベンケイ(子宝草)というのがあり、これはセイロンベンケイソウに似るが、育てているうちに、どんどん葉縁から子芽を出し、勝手にすごい勢いで殖える、セイロンベンケイソウは、落葉しなければ子芽が出ない。それから同じ仲間に、「不死鳥」や「錦蝶」などがある。「不死鳥」は、細長く厚い葉の縁に子芽をたくさん出し、「錦蝶」は、葉の先に子芽を出し、周囲にばらまく。
最近ではこの驚異の生命力から「神秘の草」「幸福の使者」として、父島では4枚200円で売っているが、東京でも1枚500円で売っているらしいから、目にすることが在るかも知れない。役場の千葉ちゃんが説明してくれたように、落ちた葉っぱから芽が出てくるので見た目に珍しい。画びょうで壁に留めておけば、空気中の水分で発芽するのかな?小笠原から内地に郵便で送れば、到着するころには芽が出ているというけれど、本当かな?今はそれほど時間がかからないような気もするな。とにかくすぐ芽が出るのである。小笠原ではすぐ繁殖するので雑草である。
浜松では持って帰ったハカラメが育ち 花を付けたこともあるらしいが、それ以北では花はみられないという。実は僕も持って帰ってきて育てているのだが、寒さに弱いので余り育たない。最低3℃を保つ必要がある。母島で見たハカラメとは 全く同じとは思えない程貧弱であり、花を付けるなどというのは夢のまた夢、かなり難しそうである。
下山は登りと違った方向に下りてみる。谷側の道である。
コンクリで出来た階段が丁寧に付けられていて良く整備されている。一気に高度を下げていく。このコンクリの階段は、良く目にするヤツで、茶色に塗られたコンクリの棒に枝に見えるようにカモフラージュ?の模様がわざわざ書かれているアレである。丈夫だから ここ母島で登山道には絶好の材料だと思うのであるが 見た目が良くないと島での評価は最悪で、僕らがボッカで運んでいるいような丸太階段に入れ換えている。そう言われてみれば確かに丈夫では在るのだが、どことなく嘘っぽく、人工物という感じは大いに残り続ける。島の人々の感覚は、かなりナチュラル志向である事は間違いない。
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●シンガーソングライター梅原司平公式サイト<PulanaNet>
1946年富山県生まれ。全国を旅しながら音楽活動を続け、オリジナルアルバムなどを多数制作。心に響く魂の歌を全国に届けているシンガーソングライター梅原司平(うめはらしへい)さんの公式サイトです。穏やかに、しかし力強く、、、心が清らかに温かくなる司平さんの音楽に是非触れてみてくださいませ。公式サイトでは、最新のコンサート情報やCDなどの出版物の情報をお届けしています。
また精力的な活動は音楽のみに留まらず、アジアチャイルドサポート「プラナ基金」では、梅原司平のファンの方々の寄付金やコンサートなどの収益金の一部を、NPO法人アジアチャイルドサポートを通じて、アジアの子どもたちに届けいています。これまで、モンゴルの子どもたちにギターを、ミャンマーに井戸<プラナの泉>を届けてきいます。
このたび28年ぶりのメジャー再デビュー!ニューアルバム『愛あればこそ』キングレコードより発売中。代表曲「折り鶴/人として/ここへおいで」、新曲「愛あればこそ/夢儚い」を含む全14曲入り。品番:KICS-1364/発売:キングレコード/定価:3000円(税込)
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