アカガシラカラスバト
前田商店の前には役場の出張所があり、そこには道に面した場所に掲示板がある。ここには大抵、、数枚の紙が張られている。新聞はないからここが多くの貴重な情報を伝える場所ということになる。通常の観光ではさほど気になるものもないであろうが、ちょっと覗いてみるとよい。ひょっとすると、、何か面白そうなイベントの案内が張りだされているかも知れない。
今日は小笠原支庁舎の会議室で、アカガシラカラスバトの保護を考える会議が行われる。”会議”っとくると、、、チト堅苦しく、、、学者とかがやってくるようなイメージがある。僕らは島民じゃぁ〜ないし、、こんなのは行ってみてもいいのかな? そう言うふうに思っていたんだな。
思いきって聞いてみる。
坂入さんはいくの?っと聞いてみると、、”誰でも参加することは出来るから 行ってみるといいよ!”っという。
そんじゃぁ〜行ってみたいね。夕方に、また楽しみが出来た。
今日もボッカの一日は続く。乳房山は登山道が整備されている。とは言っても、登山道のある場所はほんの一部分。それ以外のジャングルは 立ち入ることすら容易ではない。実の所は 登山道以外にも、ジャングルに立ち入る道がある。その昔 島中が耕かされていたころには、島中に道があった。そして戦争中には、もっと多くの道が作られたに違いない。それから塹壕になり、、、その面影は今も尚、島中で見受けられるのである。こうしてできあがった数多くの道は、今ではその道を知る人は少なく、たどることすら難しい。しかし ジャングルの中に現れる”ガジュマル”は、その昔、人間が暮らしていた証なのである。ガジュマルは防風として植えられたものだから、、、ということは、かつては人の手が入っていたという”証”なのである。
だから その辺りには 昔は道であったトレースが見当たるはずなのである。良く見るとパイナップルやら、、自然では生えない植物があり、、、これらもかつての”畑”であり、人の手の入っていたという”証”なのである。だから その辺りには 昔は道であったトレースが見当たるはずなのである。
しかし今となっては こうしたトレースを辿る人はいない。だからジャングルは手付かずの自然にもどりつつあるのである。
消えていくものは道だけではない。とっても穏やかに進んでいる様に感じられる母島の時間も確実に進んでいる。それが人間にとっては都合の良い方向であっても、、、、島にとって本当に都合のよい方向なのかどうかは実のところ良く分らない。アフリカマイマイは人間によって持込まれたものであるし、、、多くの植物、、、野菜などの、、ガジュマルもそうである。ネコも犬も、、、元々この島にはいない。
逆にこの島から消えていくものも多い。ここにしかいないハハジマメグロも絶滅危惧種である。他にもたくさんの絶滅危惧種が、、母島だけでなく小笠原全体で存在するのである。実際絶滅してしまったものも多い。穏やかな様に見えても自然はもっとデリケートなものなのである。
アカガシラカラスバト(Columba janthina nitens)は 丁度ハトくらいの大きさで、全身真っ黒なハトであり、頭だけがブドウ色をしているのが特徴だ。最近とても数が少なくなっているのだが、乳房山や桑の木山でときどき見ることが出来るのである。ハト科で小笠原の固有亜種である。天然記念物に指定されている。僕も 乳房山の山中で数回見かけたことがあるが、かなり”ドンくさい”鳥で、おおよそ無防備であるようにしか思えない。飛ぶというより”ボテっ!”っという感じなのである。
枝から飛び立とうとしたのかなぁ? ”ボてっ”っと そこいらに、、落っこちたという感じな動作をしていた。あれでは もし狙われたら、、簡単に捕食されてしまうだろうな、、、そういう鳥である。
写真は上野動物園のアカガシラカラスバトだよ。入り口の近くにいるんだ。
母島の桑ノ木山では 巣箱を設置して保護をしようとしてみたが、今ではその時に設置した巣箱が 無残に朽ちているだけなのでである。
アカガシラカラスバトは”ドン臭い”。そして一応ハトである。内地でもハトを食する場所はあり、ハトだから やっぱりアカガシラカラスバトは食用になるのである。激減の理由の一つは、食用に捕獲し過ぎたためだというのは明らかなのである。やっぱ人間が、、、、、
夜になり アカガシラカラスバトの会議が始まる。場所はいつもの役場の大広間ではなく、小笠原支庁舎の会議室だ。支庁舎は役場の裏手の高台にある。要は”国”の施設である。ココへ行くにはぐるっと回り込むカーブをたらたらと登らなくてはいけない。結構昼間のボッカの疲れで足がかったるい。いつもより堅い感じの”会議”である。しかし島民以外の発言にも寛大であり、超初歩的な質問から、、超専門的な内容までがごっちゃ混ぜで、、、なんだか不思議な感じだ。
”ネコ”の話題が、、少し滑稽ではあるが切実だ。現在母島ではペットとしてネコを飼っている家庭も多い。そのネコはネズミなどを捕食すると同様に、、、、様々なものを捕食することになる。。
まぁ、、そうとは断定的にはいえないが、、、アカガシラカラスバトもその餌食に、、、、っと、、まぁ感情論とも取れるかも知れないが、、、そう言ったことが絶対に無いとはいいきれない。
ペットとして飼いきれなくなったネコはジャングルに捨てられていて、、”生きる”ためにはそりゃ、やることはやるだろう。乳房山の荷上げでも、場違いな場所でネコを見かけたことはある。。。ううむ、、難しい。。。
石門山の入口は、倫理的に閉ざされている。結構往来が無いようで、、実はある。ここいらにやってきて無断で入ってしまうことは可能そうである。実は内緒で入ってもバアレバレ。。。すぐにわかってしまうのである。現在石門山はアカガシラカラスバトやオガサワラオオコウモリといった絶滅危惧種を保護し、貴重な自然を残す意味から、入山時期を制限されている。また、ガイドレッスの入山を禁止されているのである。
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●グループ山想
奇妙な雑誌「山 想」 会則も、規約も、年会費もありません。グループ参加者(つまり本誌の読者)にはいっさいの制限はなく国籍、年齢、性別を問いません。昔、山登りを続けたことがあり、現在は山とは縁がないけれど、若い時代の登山の想い出とその情熱を懐かしく思っている人たち。若い時代から引き続き、今でも登り続けている人たち。昔の山仲間と語り合い、お互いに近況を知らせ合いたいと願っている人たち。これからでも、山の良さ、素晴らしさに触れたいと思っている人たち。
とにかく山を愛する人達の集まり、グループ山想。山岳会の枠を越えて山を愛する人が自由に参加して、毎年7月に 谷川岳に集結しています。今年10周年を迎えます。
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