ぶんたん
母島の”ぶんたん”は非常に特徴的で むっちゃんこ大きくなる。鹿児島のぼんたんに近いものであるが、皮が厚く大きい。大きな木に鈴なりに巨大なぶんたんが実っている様は、異様な光景である。大きさはちょっとしたスイカくらいある。メロンよりは大きい。冬になると一斉に収穫し、何故か?1コだけ残しておく。”最後に一つ残しておいて、一個だけの完熟ぶんたんを楽しみにするのだろうか?”と思っていたら、どうやらそういうことではないらしい。この最後の一個のぶんたんは、小鳥にあげるという。森への感謝、収穫の感謝、、そういったものなのである。そう言われてみてみると、バナナも最後の最後までは取り尽くさないで、少々雑に収穫した残骸のように ホンの少しだけ残してある。そういう習慣がここにはあるようだ。
これを少ししわくちゃに成って回りが黒ずんで来るくらいが食べごろとなる。あまり新鮮だと水っぽく甘味が少ない。水分が飛んで 萎びてしまったかな?という位になった方が 美味いのである。
”おお、うちに美味いぶんたんあるから まもる!持ってこい”
河野のおやじに言われて まもるが走りっぱで ぶんたんを取りに行く。”なぁんで、俺が走りっぱ?”っと言わんや少しムっとした顔つきながら、長老の命令じゃぁ仕方ない。帰ってきた。不思議なものでぶんたんは木によって味が違うという。島民は”あそこのぶんたんは甘い”とか”水っぽい”とかいう情報を良く知っており、どうやらこのぶんたんは貴重な物凄く甘いぶんたんらしい。
島の至るところに ぶんたんやみかんなどの柑橘類が実を結んでいる。
”なぁんだ もっとでっかいのを持ってくればよかったのにぃ”と言いながら、河野のおやじはあまり大きくないこのぶんたんの皮を剥くと”食ってみぃ!”っと乱暴に言う。 ”甘い” 同じぶんたんだとは思えないくらい甘くて美味しい。
ぶんたんの中味は まったくみかんと変わらない。しかし やっぱり大きい。中味は赤かったり 黄色だったりするが、、、 どちらが甘いとか美味しいとかという決まりはない。
島にはまだまだ不思議なことはたっくさんある。
ほうら!
こんなに大きいんだよ。
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●Enjoy Climbing
神奈川県小田原市在住のOCCの先輩、戸谷さんのクライミングなどページ。
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