実けん君 PART3
”実けん君”シリーズは、僕が暇を見つけて楽しませていただいているもので、今回で3回目。前回のPART2を作ったのは 既に2年以上前のことで、かなりの御無沙汰。月日の経つのは早いものである。
PART2は そこそこリファレンスに使えるような感じにと仕上げてみたが、今やその盤も傷だらけで、しかもいいかげん飽きてきた。そこで今回は?
思い立ったように作ってみたのが このPART3である。
マスタリング環境は DA45HRの24Bitテープに適当に予めまとめておいたものを次々にサウンドメイクしながら取込んでいく。全部で90分ほどのものを 3時間程度で全て取込んでいるので、サウンドメイクという点ではかなりいい加減である。2〜3回程度回して すぐに取込んでもこの時間では終わらないので、ほとんどの曲が1回くらいしか聞いていない勘定になる。つまり、、あんまり細かいことには手が回っていない。まぁ 楽曲は聞きなれているので、”仕事”の時とは違い、全体を通して聞かなくても なんとなくイメージはつかみやすいし、、、既にマスタリング処理されたものばかりなので そんなに無茶な事は必要ないともいえるかな。しかしまぁ、急ぎ過ぎた感じは否めなく、気が付いた方も多いと思うが、オーバーレベルで ほとんどの曲が歪んでいるはずである。聞こえますか?
通常の僕のシステムの本線を介している。仕事の終了後に無理やり作ったので 言うなればそのまんまやっただけ。楽曲は適当に聞きなれていそうな物を中心に選んであるので、オリジナルと聞き比べていただいても構わない。。
今回のポリシーは とにかく早く。勢いワンプッシュで74分目一杯のものを作る。
結構疲れた。
以下は、セルフレビュー。
1:I Had Someone Else/The HotClub Of Cowtown
まずはこんな感じに始めてみよう。軽く、地味に??
最近よくテレビでBGMなんかに使われているね。ほとんどいじってない。ベースがセンターに居ないのが気になったが、気にしない。どっちかといえば ”本線”を通しただけ。
2:Bring On The Night/Alan Jackson
カントリーってやつは、意外とドンシャリで バッキバッキのサウンドになっていたりする。ヴォーカルが大きく演歌に近いといえば近いけど、完璧にオンエアーを意識したサウンドメイクとなっている。声の太さと分離感をプッシュしてえみたが、どうかな?おっと コンプがあまいな。歪んでる。ヴォーカルのダイナミックレンジを殺しきれてないな。もっと ちゃんと聞かんとまずいねぇ。。。
3:Txanpon Baten Truke/Alaitz Eta Maider
確か以前にもレビューに書いたのだが、これは 結構気に入っているアルバム。バスク民謡だったな。勢いをぐっと引きだしてみた。歌詞は良く判んないし、、能天気な感じは良く判るから、そこをプッシュ。
4:Comino Del Corazon/Amparo Sandino
丁度サンバのミックスを終えたばかりの頃、きっとこのテープを作ったんじゃないかな?サビのコーラスの飛びだし感とキメの気持ち良さを強調。パーカッシブな感じを出したら ボトムがもっと欲しい感じがするが、あんまりズパっとは出てこなかった。VAMP後のブラスを交えたヒットの部分はいい感じナンだけっど。
5:Eyes Like Yours/Shakira
ラテンのノリを続けて!っとシャッキーラなのだが、すんげぇ〜変なバランスと 独特の妙なこもったような声。予想外だった。とにかく声の抜けをもう少し良くして、ギターをハードに、、キメのダイナミックさを出してみた。
間奏の広がり感というか 異物感はイマイチ切り替えが悪く気に入っていない。もう少し時間をかけないと無理かな。フルビットブチ当てまくっているので、優れたDAでは バチバチ言いまくるはずである。
6:Take The "A" Train/Chicago
なんでこういう選曲になっているのかは覚えていない。まぁ 入っているからそのまま続けることにした。オリジナルは 少々トレブリーなので、太さを出してみる。ブラスとかギターはなかなかいい感じだと思う。
まぁ あんまりジャズっぽくはない。
7:One Step Closer/Linkin Park
これはいきなりバカデカイ!
オリジナルからフルビット当てまくりの仕上げになっているので そのまんま突っ込んだ。サウンド全体がだんごになっていて 独特なのだが、あえて分離させてみた。これでもかと音圧競争をさせて、かなり諄い仕上げになっていると思う。
8:Blitzkrieg/Metallica
分離が悪いといえばメタリカももう少しギターがはっきりとしていてもいいような気がしていた。どっちかというと グランドファンクとかの流れに近い ギターというよりボトムでノリを走らせている。あえてギターをフューチャーさせてみると、ギターキッズにはたまらない感じになるが、ファットな感じがハードに変わり やっぱりメタリカっぽくはないか?ギターのハリを引っ張り過ぎているので、スネアがデカイな。タムが大きいのはロドニーミルズのようなサウンドで好きだけど(やっぱ 古いかな?)、、やり過ぎているから派手であるが 曲のバランスがよくないかも。
9:Writing To Reach You/Travis
レベルを稼いで、、、渋めで 引っ込み思案的なサウンドを 少しメリハリをきかせてみた。まぁ 派手に地味??
ただ、なんかちょっと感じが 好き嫌いが出そうなトコ。もう少しアナログレコードっぽい感じを残したほうが 作品としてはいいんだろう。
10:40 Watt Solution/Cotton Mother
歌を聴きやすく、、、すんごくうるさい感じだったので、落ち着かせている。これで 落ち着かせているの??っと言われてしまいそうだな。レベルはでかすぎた。(7曲目がデカ過ぎた。それからみんなデカイ!)そろそろ作業にも飽きてきた。なんかヘヴィーな曲が続くので 疲れてきたせいもある。 こういう曲を派手に仕上げると、リスナーも疲れるアルバムになってしまうので 気をつけないとね。
11:Cou Of Coffee/Garbage
ヴォーカルの太さと分離をチェック。バックのピアノの感じが冷たく透明な感じにしたかった。スネアは もっと無機質な”トスッ!”ほうがいい感じなのだが、マスタリングでは所詮は2ミックスをいじくっているので ついでに変わってしまう。オケの厚みが増す箇所を もう少し前に引っ張ってベタっと感じてもいいくらい持ち上げてもいいかもしれないが、あんまりにも判りやすいのもマンガっぽいか。
12:白い花びら/Suitcase Rhodes
もらったやつ。ついでなので 本線を通してみた。たぶんそろそろ発売になるんじゃないかな?
ヴォーカルを聞きやすくして、分離させている。やっぱ ヴォーカルは もう一押し欲しいトコ。本線を通してみるとさすがに”ぐしゃ”っとした感じがして歪みっぽい。もう少し分離させてダイナミックにしたいのだが、なんか上手く行かない。インディーズ制作だし、、、まぁ、他の曲と比べては余りに酷といえば酷ではあるが、逆に志は高くということもあるな。
13:Thought Sausage/Widespread Panic
少し落ち着いて、、といっても 充分派手だと思う。ファットな感じを強調させてみたが、ヌケの感じも変わった。まぁ この方が好みではあるが、、、、オルガンの出っ張り方、ソロの出っ張り方、、、混沌、、ぐしゃ!で ヴォーカルを もう少し引っ張りたいが、、、
14:Saturday Night Special/Lynyrd Skynyrd
古いレコーディングだな。引っ張り出してみた。77年に飛行機事故だったから それ以前の録音だろう。ダブルドラムが思いっきり左右に振られていて変な感じ。むちゃんこ 思いっきりのよいフェーダーさばき(というより今ではオーケーが出ないだあろう)。極端な上げ下げ。改めて聞いてみると かなり思いきった音作りをしている。トリプルギターの掛けあいの独特のノリを大事に、ギターの太さと分離を強調。ほんと 昔の録音はいい音をしている。
15:Fire In The Hole/Van Halen
太いギターで 思い浮かんだのがコレ。レイナードの方は ダビングなんてほとんど無いだろうが、こちらはダビングの嵐!しかしまぁ 良く合わせられるもんだな。やっぱり太いギターサウンドとイメージしているが、聞いてみると意外とエディーのギターは控えめで地味に聞こえるのは僕だけだろうか?
ギターのノリと勢いだけに全体を引っ張って貰うようにしてみた。
16:Domino/Kiss
この曲、ジーンが愛用している?割りにはアルバムでは むちゃんこ地味で、無茶なバランスのオブリと、、なんとかならないのかと思っていた。アルバムの中で数曲、無頓着な仕上がりになっているのがある。なんだっけ? 一曲目はカッコイインだけど。。確か、エンジニアはミックガザウスキーだったような????
ギターを抜けさせてハードに、、ヴォーカルと勢いを殺さない程度に、、あとは 飛び抜けたオブリを なんとか押さえ込んでみた。
まぁ 聞けるようになったか?
17:The Warrior/Patty Smyth
この曲は なんか凄く軽くって、変な感じナンだよ。パティースマイス全体に言えるんだけど、、独特のサウンド。とにかく 少し太くして、キメの感じを派手にしてみた。ヴォーカルのエコー感が、80年代を感じざる得ないが、これは今更取れないから仕方ない。ソロとかも なんか さっぱりとしている。さすがに20年くらい前の曲は、今聴くとおとなしい。
18:Secret/Heart
この曲は もっと派手だったイメージがあるんだが、イマイチだった。カリンカリンのエレピももう少し太くてもいいし、、、こんなんだっけ?という感じ。かといってハイを上げてるから、ハットの感じが変。ヴォーカルの抜け、分離を強調。スネアが巨大で、こういうサウンドが 流行った時期があったな。。。まぁ 笑って流すしかない。これもオーバーリバーブっぽいが無視。ギターとキメにカッコ良さを出してみた。
19:Suerte/Shakira
シャッキーラは2曲目だ。
この曲はパンフルートの飛ぶ出し方だけの命を賭けてみた。キメやギター結構いい感じだと思う。ベースをもっと下に引っ張りたかったが、声やパンフルートが太くなり杉になるのでやめた。
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●SAIDERA PARADISO
セイゲン オノ主宰のサイデラパラディソ銘門サイデラマスタリング、個性的なクリエイティブを送りだすサイデラレコード。そしてSACDを初めとするハイクゥオリティーを追求するサイデラ。
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