2002年01月12日
甲斐駒ケ岳
あああ。
今日は一日かけて この長い黒戸の尾根を登らなくてはいけない。なんともぞっとしないのだが仕方がない。割合と重めのザックが肩に食い込んでいく。甲斐駒は大好きな山ではあるのだが、どうにもこの登りはきつい。(@@^)
何度あるいたのであろうか?
もう既に、自分がどの辺りにいるのかが良く解るのである。
いや、良く解っているからこそ 先が長い事が解ってしまう。すれゆえ気合が ぐっとへこみだし、モードは ”とりあえず動こう!”になってしまうのである。
そう、とりあえず動かなくては辿り着けない。逆に動いていればいつかは着くのである。 今回は七丈の小屋を利用する予定だから そうだな まぁ丸々一日あれば辿り着くに違いない。ほとんど諦めに近くなりながら 自分に言い聞かせ、とにかく身体を動かしていく。
天気はよい。
ここんとこ数日間はもちそうである。
年末の岳沢と言い今回と言い、、本当にラッキーである。とにかく天気には恵まれてきている。
昼を過ぎ やっとこ五合の小屋にやってきた。
小屋の入り口の扉は開け放たれているので、小屋の中まで雪が入り込んでいる。 この小屋も、もうボロボロになってしまったな。
左手には 篠沢七丈瀑が綺麗に凍っている。氷は登り頃なのであろう。ただ、アプローチのラッセルは 深いだろうし、雪崩れも気になる所だ。なにせあそこはモロに日当たりが良い。
ミウラーがお茶を沸かしてくれた。うれしいかぎりである。もう少し、もう少しと休んでいると、”いつの間にか 暗くなっちゃったね!”っと、そういう言い訳をして ここで宴会でもして帰りたいような気持ちになってくる。いやいや、そりゃぁ〜まずいっしょ!っと 休みたい自分をぐっと飲み込むのである。
ここで 黄蓮谷にむかうパーティーと分かれ、先を急ぐ。
あと もう少し。
記憶が正しければ ここからは意外と近いはずだ。 重い身体を引きずるようにして小屋の外に引っ張りだし、何事も無いような、、、なんでもないような素振りでザックを担ぐ。
雪は甲斐駒にしては多い。
長い長い黒戸山を越え、これからが甲斐駒の本当の登りだと思ったほうが良い。一応先行者が居るようで、トレースはあるのでかなり楽が出来る。
いきなり風が強くなり、寒い。
新しく作られたりっぱな梯子を慎重に掴みながら、上を目指す。
やっとこ黒戸山と同じくらいになった。ここからは確か? 橋を越え、、、、そのあとは近かったはずだ。。。 もう一歩、もう一歩、、、と進めていくと、”着いた!”
七丈小屋は 立派にたたずんでいた。
この時期、小屋には管理人が居る。しかし 全て素泊まりだけである。
宿泊費はシュラフ持ち込みで2500円である。 べらぼうに高いわけではない。おまけにビールのロング缶が、各自2本ついてくる。
ラッキー!! (")/
小屋の中はストーブがガンガン焚かれているし、水も作ってある。ストーブの上のやかんにはいつでもお湯が沸いているから使いたいときにはいつでも使えるのである。 これは居心地が良すぎて 病み付きになりそうだ。
しかし今日は疲れてしまった。明日は朝が早い。
そそくさと 寝てしまおうか。。
こっくり、こっくり。。。m(_ _)m


●山岳ガイド 木村道成オフィシャルページ
素晴らしい山々や人々との出逢いを大切に安全第一をモットーにガイドをしています。大自然から戴けるエネルギーや感動を皆様と分ち合えたらと思っています。 日本山岳ガイド協会認定上級登攀ガイド 木村道成
上高地に程近い、長野県波田町在住。ガッツあり、日本中を飛び回っています。非常に前向きであり信頼でき、それでいてとても楽しい方です。サイトは写真もとても美しい。一度見てみてください。メロンパンが大好物です。


