2001年12月22日
       三峰川・岳沢 ソーメン流しの滝-1/5



    日本のアイスクライミング・ルートの中で、一度は行ってみたいロングルート。おまけに3000メートルを越える稜線に一気に突き上げる。なんと魅力的なんだろうか? それがこの岳沢 ソーメン流しの滝である。アイスクライミングのルートガイドによれば、確かにルートとしては面白そうではあるのだが、写真がのぺっとしていて全貌は良くわからない。

    毎年、毎年、、年が明け 新年を迎えると いくらかのパーティーが入山して記録を目にするのだが、年末の入山はあまり目にしない。しかしまぁ〜山深いこのエリアのことだ。やっぱり”他のパーティーと会わないほうが本来の姿を満喫できるのではないだろうか?”っと 折りから感じていた僕は、あえて年末のこの時期に入山をすることにした。とにかく今シーズンの氷結情報は全くないので、アプローチをこなしたのは良いが、全く凍っていないと言うことも有りうるわけだ。

    おまけに 数日前からかなりの降雪があった。
    ということは かなりのラッセルが有るかも知れない。 しかし、そうは言っても南アルプスというロケーションから考えれば、進めないほどのラッセルにはならないだろうから、、、、っと勝手に決め付け、楽観的に考えていた。

    実は前回にも一度、岳沢に入ろうとしたことが有る。前回はアプローチである 丸山越えが良くわからずあえなく敗退となってしまったのだが、今回は是非登りたいな!っと、再び向かってみることにしたのであった。
    高速を走らせ、それぞれが韮崎に向かう。
    ちょっと効率は悪いのだが、二人はそれぞれ自分の車で行く。これは実は作戦である。 岳沢の場合、入山は三峰川の丸山谷からの入山になるのだが、下山は戸台。そう、大仙丈岳、仙丈岳と越え、北沢峠経由で戸台に下ってしまうのである。
    この入山口と下山口の間は 単なる林道では有るのだが、とても歩けるような距離ではない。一台の車で行ってしまうと、入山か下山に他の交通手段を使わなくてはいけない。一般的にはタクシーということになるのだろうが、入山に使おうとすれば、、、果たして林道を入ってくれるだろうか?とか、下山に使えば 戸台からタクシーを呼ぼうとしても 果たして電話がつながるか?という不安がある。またまた 下山の時間が遅くなってしまったりすると、、、っと 面倒なことになるのである。

    今回は、とりあえず戸台に入り 一台を河原にデポ。 その後もう一台に乗り込み入山口へと向かおうと言うわけだ。これだったら 下山後、すんなりと車に乗り込める。まぁ 再び丸山谷に行かなくてはいけないのは面倒では有るのだが、どう考えてもこの方法が最良だと思えるのである。
    韮崎インターで合流してR20を茅野に向かう。

    途中、武川村で食事を済ませてしまう。高遠や戸台に入ってしまうと、ロクな食べ物が食えない時間だ。ここでじっくり腹ごしらえ。。。 茅野からは杖突峠を越えて高遠へ。高遠からは道が通行止めになり 迂回をさせられるが、なんとか戸台に到着した。

    【12/22】
    天気はよい。良すぎるくらい、、、、、なかなかイイ感じだ。早速車を乗り換え、三峰川に向かう。前回やってきた時にくらべると ずいぶん道が良くなっている。しかし、林道は入り口で通行止めになっている。

    仕方がないのでバリケートを除けて さらに林道を奥へと入っていく。
    三峰川に沿った林道を どんどん進む。”こんなに長かったかな?”っと思いながら奥へ奥へと車を進めていく。相当の積雪があったのだろう。丸山谷への林道は新雪に被われている。これ以上は車で進めそうにないので、丸山谷出合から歩くことになった。少々時間的には不利では有るが仕方がない。

    8:00 いよいよ歩き始める。
    9:30 丸山谷の南俣を歩いていく。途中までは林道もどきの広い道はいつしか消え、石ころの中を練り歩きながら進んでいく。

    雪も結構な量である。

    途中、大きなガレに派手にマーキングの赤札がついているが 何の為のモノなのか? 不明である。
    丸山越えをしようとしている登山者が間違えて入り込まなければ良いのだが、、、、、
    おそらく4っつ目の沢である。ダムを後にし南俣にはいってから左手にはいくつかの沢が入ってくる。中でもそこそこ大きな沢が たぶん4っつ目である。ここからこの沢沿いに進むのであるが、しばらく行くと滝に行手を阻まれてしまう。前回はここでやめてしまったのだ。

    ここから右岸の尾根。”んん? これを登るの?”っという感じの急な尾根であるのだが、これを登る。登り始めてすぐに ちょっとした居心地の良い平らなテラスがある。
    適当に雪の積もった尾根には 当然トレースはない。アイゼンを履き、この尾根を登っていく。しばらく訳の解らない急登をこなしていくと 鹿の足跡に導かれる。しばらく登れば なんとなく”道”っぽい感じのものが見えてきた。 昔は一般登山道があったというが、今では考えられない。
    稜線に上がると道らしきものはぐっとトラバースしていく。忠実にこれを辿っていく。確かに登山道の面影がある。沢を右下に見ながら 徐々に高度を上げ、少し開けた場所に飛びだす。
    10:30 小屋に到着。

    居場所の良さそうな場所である。かなり立派な小屋が建っている。
    しかし 何に使った小屋なのであろうか?
    一休みし 先を急ぐことにする。

    ここからは小尾根を乗越し、一段高い河原に上がる。ここから正面の広いルンゼではなく、若干みすぼらしい 右手のルンゼを上がっていく。ここが見た目にも一番低い尾根に突き上げているからである。視界が利かない場合には、間違えてしまうかも知れない。

    ラッセルが深くなってきた。
    足元には石ころが雪に埋まっており、油断をすればころんとなってしまうのである。こりゃぁ〜たいへんだな。

    ルンゼは徐々に傾斜を増していき、最後にはちょっとした氷瀑がでてきた。
    13:30 簡単な氷瀑をダブルアックスで越えると やや開けたガレ状のルンゼになる。 さらにこれを越えていく。

    もう 丸山越はすぐそこ。目前である。 にわかに明るくなった一帯は、ぐんぐんと高度を上げていく。 ここも右の方を目指し、見た目に一番低い樹林帯に入っていく。一瞬、立ち入ることをためらうような、深い樹林帯だ。
    13:55 丸山越えに到着。
    平べったい尾根の上には 倒木が多い。
    深い樹林越しに なぁ〜んとなく仙丈岳方面の大きな山容が感じられる。

    倒木の上をまたぎながら、樹林帯を進んでいく。


    いよいよ三峰川への下りとなる。 相変わらず倒木が多い斜面を下っていく。しばらくするとチラホラとマーキングが現れるので これを辿る。途中、目指す岳沢が全貌を見せる。樹林に阻まれているので あまり良く見えないのだが、なんとなく白いものが続いており、日に輝いている。

    ”なんとかなりそうだな!”
                        
         
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