【ノイズを聞かない】
【ノイズを聞かない】
マスタリングスタジオのモニタリングシステムは かなりチューンアップされているのは前にも書いたが、このおかげで 非常に細かい音まで再生してくれる。他のシステムもチューンされているので、ソースのもつサウンドを とても細かく再現していく。
これは 実は危ない。
マスターに入っている ノイズも忠実に再生してくれる。
以前に書いたが、プロツールスなどのディジタルシステムの内部歪み、ギターなどのノイズ、ピックの音、、、リップノイズ、、こうしたものは 非常に良く聞こえる。これは すでにマスターに入ってしまっているものだから、取り除くことは非常に困難だ。もちろん目立たなくすることは出来るが、完全に取り除くには面倒なEDITが必要になり それなりに時間がかかる。そして その出来上がったものは既にマスターとは別のものになってしまうのである。
そんなことをするのなら スケジュールやバジェットに余裕があれば ミックスダウンなりレコーディングなりをやり直せば 根本的に改善することが出来る。マスタリングでの こうしたEDITは 所詮は”ごまかし”なのである。
現実的にそういったリミックス等が出来ない場合には、ノイズをあまり気にしないほうが良い。というより 聞かないほうがいい。 ノイズが出てしまうと ある意味ノイズばっかり聞くようになってしまい 音楽本来のもつ音楽性やサウンドに対して意識が散漫になる。 意識がノイズに集中してしまい そればかり良く聞こえる。そこばかり無意識に期待してしまうようである。こうなってしまうと サウンドメイクに関しては たいてい満足はいかないだろう。特にインディーズの場合などは、リミックスすることは出来るはずもないので、一発音楽性だけで勝負したほうが良い。ノイズも音楽の一部と割りきるくらいに 勢いを大事にしたほうが良い結果が出るように思う。もちろんノイズは 無いには越したことはない。
ノイズだけにかかわらず、マスターのソースにある一部の音に意識を集中すると、結果は良くない。あくまでも全体のサウンドを身体で感じるように楽しむようにすると、余裕をもって判断が出来ると思う。
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●久保田 麻琴
Kingrecords Webcommunication>キングレコードの公式サイト アーチストとして数々の偉業、共演、、、、そしてプロデューサーとして活躍。機材にも非常に詳しくマニアックでもある。世界中を飛び回り心地よい真音楽を世に広める、見た目は”謎の東洋人(何故か?日本人っぽくはない。)”。。。。。
著書:岩波新書1101、”世界の音を訪ねる-音の錬金術師の旅日記”は、今時レアな小さいCD付き。心地よいトラックが聴けて、お買い得。
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