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       漂着物?ゴミが多い



    母島は海の中にポツンとある島である。周囲は外洋に囲まれており、近くの島には住人はいない。一番近くで人間が住んでいるのは父島ということになり、次に近いのは?一体何処なのだろうか?

    人がいるということなら 硫黄島なのか? マーカスはもっと遠いはずである。
    要するにコレが”海洋島”というやつである。
    当然に島であるから、周囲は海岸線に囲まれていて美しい景観を呈してくれる。島の景観を特徴的にするのは やはり海であり、母島でもそれに相違ない。母島の場合には海岸線は傾斜が強い場所が多いため、浜と呼べる場所はたいてい小さく少ない。少ない浜へと行くためには、急な路を下っていかなくてはならない場所も多くある。いあや、そういう場所の方が多いかも知れない。要するに簡単には行くことが出来る浜は少ないのである。一番簡単に行けるのは 沖村の前浜、脇浜。これは集落から近いので、すぐにいける。そして北港の浜。北港は砂浜ではなく石コロの浜である。。南崎は白い大きな石浜なので美しい。隣のトーナス海岸??というのが、砂浜だったと記憶している。他にも南京浜や御幸浜、万年青浜、蓬莱根というのが磯遊びのスポットだが、浜というよりは磯という方が正解である様な気がする。
    浜に行けば目に付くものがある。見苦しいのだが”ゴミ”である。周囲の島から流れてきたものなのか?この島から投げ捨てられたものなのか?良く解らないのだが、かなり大量のゴミが漂着物として海岸に打ち上げられてきている。漁業用のブイのようなものやロープや網、それからプラスチックの容器など、、、発泡スチロールも多いかな。結構な量なのでである。これでは折角の景観も台無しである。

    真に残念なことである。
    周囲の島々から なんらかの理由により海に飛んでいったもの、、、例えば台風で吹き飛ばされたり、、津波によるものもあるだろう、、、そういう感じの物であれば仕方がないのかも知れない。確かにそう言った感じのものもある。しかし 漂着物のほとんどは そうではないようなものが多い。
    これも漂着物のようである。ブルーシートと網のようなもの。それが絡みあって流れ着いた。そのほか 各海岸とも空き瓶、洗剤の容器、ペットボトルやスチロールの容器なども多い。



    漂着物で目に付くのは日用品だけでもない。やはり海で使うもの、、そう云ったものが多い。これは浮きであろうか? 長年流れて漂っているうちに貝がへばりついている。なんでも3カ月も漂流すると、こういった貝のたぐいはくっついてしまうらしい。漂流中にどういったプロセスでへばりつくのかは不思議なところである。
    小笠原ではゴミの収集は厳しく行なわれている。ペットボトルは分別収集しており、共勝丸で内地に送っている。粗大ごみはもちろん アルミやら鉄やら、、それからガラスなども内地に送る。高いゴミ処理ではあるが、島にはそう言ったものを処理する施設はない。きちんと集めて送るのである。乾電池やカミソリ、、、っといったものは、これもまた分別する。かなり徹底しているのである。

    最近では生ゴミは別に集めていて、肥料として利用できるように父島で処理をしているという。

    実はこの生ゴミは面倒臭いのだが仕方がない。僕らが行くのは決まって冬なので、きっとまだマシであるが、これが夏ともなれば異様な悪臭であることは間違いない。それを決められたゴミ入れに出しに行くのは、誰だってあまり気分の良い事ではない。しかし仕方がないのである。

    しかし やっぱり面倒臭いのも事実であり、やっぱり海に捨てているという現実もあるようだ。海に捨てられたゴミは 長い間海を漂い、何処かの島に漂着することになる。遠くの島々の環境にも影響を及ぼしていく。また、母島も遠くの島の影響を受けていくことになるのである。
    実際のところ”海洋投棄”というのは行なわれているようだ。外洋を航行する船からは、ゴミを投棄するのは当たり前のことなのである。これは おが丸やはは丸とかの話ではなく、共勝のことでもない。共勝は廃棄物処理業者の指定を受けているから、こういった投棄に関しては認識があり許可を受けている。実際には 漁船も含めて 多くの船が通過していて、、そういった船から投棄されるものも少なくはない。

    しかし これには一応決まりがあるらしく、一番近くの島から何海里以上離れた場所で、このくらいのサイズにして捨てるようにという決まりがある。これは捨ててよいとか悪いとか。それを守れば、実際問題として海洋投棄は合法であり認められているのである。昔は漁礁として車なども投棄されていたという。今では小笠原ではそういうことはない事になっているらしいのであるが、、、まぁ プラスチックやビニールといったものは分解しないから、こんなんでイイのかぁ?って感じるのである。それに、、、要するに外洋である。見渡すかぎりの海である。小笠原は船が多く通るような航路はなく、太平洋の真ん中にポツン。周囲数十キロにわたり人がいないなんて海上に行くのは 非常に簡単なのである。どんなにして捨てたのか?いつ捨てたのか?? そんなことはチェックする事は不可能で、実際のところはやりたい放題。そんな事は容易に想像がつく。つまりはモラルの問題なのだ。
    海岸は島の資源である。美しい海岸は格好の観光資源である。島に行くといえば、、やはりイメージするのは綺麗な海と美しい海岸。それが モラルのない投棄による漂着物のおかげで台無しになってしまうのではないのだろうか?母島を訪れる観光客はどう感じるのだろう? あまり良い印象は持たないはずである。それでは折角の海岸がもったいない。島では 観光資源に目を向けだして、希少動物や植物と、珊瑚やクジラと言ったものをアピールしている。ただ、やはり父島に比べると母島は遠く、観光客も少ないのが現実である。折角訪れてきた観光客の印象を悪くするのは、決して得策ではない。やはり 人の口には戸は立たない。逆に 人の口程、アピールできるものもない。

    それでも母島では、ずいぶん海岸の清掃が行き届いてきた。モラルのない海洋投棄、いあや、、、モラルや規則があっても海洋投棄が無くならない限り、漂着物は無くならない。これは海の水を飲み干すくらい、、不可能なことである。おそらく魚網には魚と一緒に漂流物もたくさん掛かるに違いない。相当量の漂流物が海の中にはあるはずだからである。ただ、海が大きすぎてわからないだけだ。網に漂流物が掛かったとしてもそれは目的なものではなく、、いわば”邪魔者”である。大切な網を傷つけたり切ったりすることもあるだろう。邪魔者でいらないから多分、また海にポイ!するのだろう。おそらく世界中でそうだろう。もしその時に持ち替えって処分すれば、、、数年後には海はきれいになるのだろうか??海の水を飲み干すかわりに海を笊にかけるようなことになっちゃうが!
    夢のようなことは置いておいて、現状では仕方がないので 海岸に漂着して来たゴミを片付けるくらいしかない。そうイタチごっこで不毛である。そんなことをやっても大して変わらないのかも知れない。しかし、、そうするしか手段が無いのである。母島の海岸清掃は それでも最初に行ったころに比べるとずいぶんと行き届いてきた。最初に来たころには かなり酷かったが、今はこの程度である。目に見えた形で減ってきている。島民の地道な努力なのだと思うのである。ただ ひとたび台風でも来れば、また漂着して来てしまう。取っても取っても、捨てても捨ててもゴミは無尽蔵に漂着してくる。
    読者の方々には、いきなりゴミの話で感じ悪いかも知れないが、これが現実である。おそらく父島でも状況はさしてかわらない。そしておそらく世界中のどの海岸線でも、状況はあまりかわらない。もし小笠原を訪れて美しい海岸線が見られたとしたら、それは誰かが綺麗にしてくれているんだということをチュットだけ思いだしていただければと思うのである。そして、どんなちいさなゴミも残さないように心掛けていただきたいな。
                        
         
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    素晴らしい山々や人々との出逢いを大切に安全第一をモットーにガイドをしています。大自然から戴けるエネルギーや感動を皆様と分ち合えたらと思っています。
    日本山岳ガイド協会認定上級登攀ガイド 木村道成

    上高地に程近い、長野県波田町在住。ガッツあり、日本中を飛び回っています。非常に前向きであり信頼でき、それでいてとても楽しい方です。サイトは写真もとても美しい。一度見てみてください。メロンパンが大好物です。
                   
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