2000年02月11日〜13日
       唐沢岳幕岩 大凹角ルート-1/2



    メンバー 大村 長島(雲表倶楽部)

    2月11日

    ”あと 30分だけ寝ましょう”
    佳奈ちゃんの とっても優しいお言葉に甘え、再びシュラフに潜り込む。ところがぎっちょん。!

    ドーシなふたりの足音が、、、トンネルに響き渡るのである。
    ”ああ、、、二人はもういくのかぁ〜”


    ”おはよう”
    ”おはよう。気をつけて、、、”
    と、まぁ 簡単な挨拶をして、、仕方がないのでシュラフから這い出し、朝メシを、、そして 出発の準備をするのであった。

    高瀬館の前で、道路には簡単なゲートがあり、当然しまっている。この先には たくさんダムがあるので道はたいてい完璧に除雪されている。道も完全舗装だ。ゲートというか 縄を開けて七倉の駐車場まで入ってしまう。駐車場の先には こんどはしっかりとしたゲートがあり、車はこの辺りに駐車することになる。 そうそう 一応通行止めなので、関係者に見付かったら 何か文句をいわれるであろう。 ゲートを越え、橋を渡るとすぐにトンネルがあり、その中は 結構暖かい。当たり前だが屋根も付いているから便利である。

    7時。もうすっかり明るくなってしまった。 おもい腰を上げて、やっとこトンネルを出発する。ドーシなふたりには 2時間くらい遅れたか。。。ま、ラッセルもあることだし、どっかで適当に追い付くだろう。。
    高瀬ダムまでの舗装された林道を歩き ダム下の広場までは、あーだこーだとおしゃべりをしながらだらだら歩いていく。だいたいゆっくり歩いて40分。トンネルは 4コ越えていく。
    スパッツを付け、フリースを脱いで、歩く準備を整える。

    8時。いよいよカラ沢へと入っていく。天気は思ったほど良くはないようだ。北方面には 重い雲が立ちこめている。あらら?? おかしいな。。

    ラッセルは おおむね ひざ上から 腰くらいか。。おそらく 2〜3日前に 降雪があったのであろう。雪はふかふかで歩きにくい。先行しているパーティーは さぞ大変だろうな、、と 思いながら、ありがたくトレースを辿っていく。
    9時。1時間ほどで なんなく金時の滝に到着する。これくらいで到着すれば、夏と同じくらいかも知れない。ガラガラの河原が雪で埋まってしまっているので 結構歩きやすいのかな。。。

    ”金時の滝辺りでは 追い付くんじゃないかな?”
    と思っていたが、二人の姿はない。もう とっくに行ってしまっているようだ。 早いんだな。。。

    アイゼンを取り付け、左のルンゼを登っていく。ルンゼは雪で埋まっており、心配していた悪さはない。てくてくと歩いて登っていけた。
    ラッキーだな、、、こりゃ。。(")/

    金時の滝より上も だらだらと河原歩きが続いている。このころより空模様が怪しくなってきて ちらちらと白いものが、、、(@@^)
    おっかしいな、、今日は一日お天気イイんじゃなかったっけ?
    ”いた”

    ドーシなふたりは すでに大町の宿直下にいる。 僕らの場所からだと あと20分くらいか。。。さっきから佳奈ちゃんはしきりにラッセル替わってあげようと連発しているが、、、どう見ても彼らに追い付くより 彼らの到着の方が早そうである。(";;;
    そりゃ、飛んでいければそうしたいが、、、(";;;


    10時15分。大町の宿到着。一休みしているうちに 天気はどんどん悪くなる。なんだか 本降りだ。(j_j)シクシク

    ”今日は ココで泊まって、空荷でアプローチのトレースを付けて、2ピッチだけフィックスに行こう”と提案してみたが、佳奈ちゃんは 登って途中ビバークしたいという。m(_ _)m

    ううむ、困ったなぁ。。この天気じゃ 中央バンドまで辿り着くかどうか??(j_j)シクシク 悲惨そうだなぁ〜。。

    ドーシな二人も、、”今日取り付いておかないと、明日天気が悪いと登る気がなくなっちゃう”と余計なアドバイスをしてくれる。(^◇^)ハハハ
    まいったまいった。。



    11時。仕方がない。ビバーク装備を担ぎ 後ろ髪を引かれながら快適な大町の宿を出発する。あいかわらずのラッセル。ドーシなふたりは S字へ。佳奈ちゃんが 行く、行く。 元気いっぱいだ。 ひとりでガンガンラッセルしていく。 それに引き換え気が進まない僕。(^◇^)ハハハ

    なんでも ラッセルするのが 夢だったらしい。。(なんでだか知らんが、、) すごい気合が入っている。 まぁ 好きなだけやってくれればイイ。(";;;


    ただ、、、実は困ったことに 佳奈ちゃんはとっても小さい娘なので、トレースは とっても小さく、体重も軽いので、、、僕が歩くと 再びラッセルしているようなモンなのであるのだが、、(^◇^)ハハハ
    取り付きまでは約1時間。夏よりは解りやすい。ビレイポイント直前が悪い。さてさて、、いよいよ取り付きだな。。っと なるとますます降りが激しくなってきた。

    ”もう、やけくそだよな”

    最初のエイドをこなしていると、、”うわぁ〜!?” 一瞬何が起こったか 解らなかった。どさどさどさどさ、、どうやら 雪崩れだ。(@@^)

    そうだな、ここは 一応凹角になっていて、どうやらチリが 集まって落ちてくるようだ。 あ〜。。やんなっちゃう。(@@^)

    おまけにルートは まさにその通り道を登る事になる。。チリは 30秒に一度くらいは”辞めたほうがイイんじゃないの?”とばかりに落ちてくる。やっとこ事態を把握したのか、佳奈ちゃんも やめたほうがいいと言いだした。 ふうむ。m(_ _)m

    エイドが終わると フリーになる。さすがにこんな落ち口のフリーじゃやだな。。(j_j)シクシク 、、と、クライムダウンして ひとたび大町の宿まで戻る。
    ”天気予報を聞いてみて、明日も悪いようだったらそのまま下山して どこか アイスクライミングでもしに転戦しよう”ということで、ひたすらラジオを聞いていた。すると、明日は小型の高気圧が入って 天気がイイらしい。。?”本当かいな??” ”信じられん”と思いながらも、そういわれちゃ下山もできないなと、今宵はここで明かすことにした。
    夕方になると ますます雪は降っている。 天気予報はウソじゃないの? と、半分あきらめながらシュラフに入った。
                        
         
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