2000年01月16日
       大武川 一ノ沢大滝



    メンバー:ヒロケン、ミウラー、ホゲホゲ

    前日の晩より 三々五々、、、武川村に集合した。

    「あれれ? おっかしいなぁ〜 ヒロケンがこない」
    いいかげん酔いも回ってイイ気持ちで寝ていたのだが、気が付くともう2時を回っている。 途中でなんかあったかも知れないなと思い、電話をかけにちょいと下まで車で行ってみる。
    林道には雪は全く無く”こんなので 氷はあるのかな?”ってな感じである。。オマケにかなり暖かい。 だいたいこの周辺は 底冷えのするエリアなのだが、こりゃどうみてもおかしいのである。

    街の灯が見えてきた。ほどなく ケータイのアンテナマークが3本立つ。年末にツーカーからドコモに変えた。変えてしまうと ツーカーは音がよかったと つくづく思うのだが、やっぱりドコモは通話エリアが抜群だ。やっぱり山に入ってしまう期会が多い僕らには、、通話エリアの広さがとってもありがたい。。 しっかし世の中便利になったものである。。何とも簡単に電話がかけられるようになった。

    程なく、、ヒロケンとは連絡が取れた。林道でおちあい、そのままうたた寝の続きを求め シュラフにもぐり込むのであった。

    朝目覚めてみると、時計は6時をさしている。「やば!寝過ごした」
    (";;;



    そそくさと食事を済ませ 準備をし出発していく。
    僕らがテントを張ったのは、林道をかなり入り、大武川の本流にかかる”人面橋”という橋を渡った所だった。ここまで入ってしまうと一ノ沢はもうすぐそこなのである。
    水場を通り過ぎ、5分ほどで一ノ沢出合。ここから沢ぞいの、、むちゃんこ不明瞭なトレース(???)を辿っていく。

    ”暑い!!!”(@@^)
    堰堤をいくるか過ぎていく。 薮がうるさく、ほとんど人間の入った形跡はない。ルートファインディングを試される所だ。
    所々、通過が困難な場所が登場し、大きく高巻きを強いられる。
    水辺の石コロは適当に凍っていて、油断をすると すってんころりんとなってしまう。(@@^) もう少し雪があったり凍っていてくれると ちょっとは楽に歩けるのかも知れないが、、ラッセルは大変だろうな。

    そんな中、渡沢もたくさんあり、水量の割りと多い沢を ぴょんぴょんと何度も渡り返していく。。。倒木や大きな岩を回り込んだりよじ登ったリと、、 結構マジな動作を強いられる。


    左俣との二俣までは、たっぷり2時間歩かされた。左俣はどちらかというと巾が広く大きく見える。どちらかというと地味な右俣へと足を進めていく。


    右俣に入るとすぐに沢は右に大きく屈曲し、目の前にはチョックストーン滝がたちふさがる。とてつもなく大きなチョックストーンを抱えた滝は 大きくハングしており、両岸は切り立っているので通行は困難だろう。 一旦屈曲点を戻り、ギアを装着。左岸のガリーを上がって高巻く。ボロボロのガリーを登るが、これはかなり悲しい。もう落石なんてすぐ起こる。ぐさぐさ!(j_j)シクシク
    なんとか 左のブッシュ帯にたどりつくが、立ち枯れが多く、油断は出来ない。 もうずいぶん高いところまで登ったが、まだまだ高巻いていく。どんな獣のトレースだろうか? そんな感じの踏み跡らしきを辿り、小尾根に出ると 左側に樹林帯があるので、適当に下っていく。沢までは直接下りられないので、適当な木を支点にし懸垂しなければならない。が、、、 ”ちょっと待てよ!! 降りちゃったら登り変えせるのかな?”と、帰りの心配をするが なんとも登れそうにない。

    やけくそで河原に下り立ってみると、なんとか登れそうな場所があったので、ロープを回収した。
    チョックストーン滝の上も、相変わらずの河原歩きが続く。しばらく行くと、目の前に”下の大滝”が現れた。残念ながら完全氷結はしていない。それでも左右に残った残骸の氷は なんとか無理やり登れるか? と思い気や、、おおきな釜がぽっかり開いている。。でぇ〜んでん 凍っていない。(j_j)シクシク

    仕方がないので右岸よりこれまた大きく高巻いていく。
    凍ったルンゼに下り立ち、本流へと下降する。所々 やっとこへばりついている氷を登れるようになってくる。
    目の前に突如、お目当ての大滝が姿を現した。所々氷に穴が空いており、かなり悲しい状況だが、かなり大きい。(")/

    近づくに連れその大きさは圧倒的である。滝は大きく5段になっており、かなりうねっているが、肝心の傾斜が それほどないのが残念だ。

    取り付きにて 食事を詰め込みいざ登攀開始。


    1ピッチ目は 70度位になるように左寄りにルートをとる。45メートルくらいでピッチを切る。”アイスクライミング”に載っている倒木は、既にもう無くなっている。そこからかなり右上気味に2ピッチ目をつなぐ。ボルトの支点は 結構上の方にあり、居心地は余りよくない。30メートル程で辿り着いた。
    いよいよ3ピッチめ。滝左側は傾斜があるが一部つながっていない。滝中央部は表面を水が流れ、オマケに氷が割れた穴から、水しぶきが飛んできていて そこだけ雨が降っているような状態だ。
    ”これではたまらん!!”という感じで、選択の余地はなく、、右側から登っていく。 ここもそれほど快適ではなく、ラインを選ばないと 水しぶきの洗礼をモロに受けることになってしまう。傾斜は80度くらいなのだろうか?ラインを選ぶと、割りと容易に抜けられてしまう。

    丁度穴の空いているすぐ横に到着。ロープは45メートル。もうこの先適当なビレイポイントが作れる感じもないので、ピッチを切る。
    4ピッチ目は、かなり傾斜が落ちてくる。だらだらと続くが、氷が甘く、適当な支点がえられないまま、雪壁帯に突っ込み、目の前の小滝まで行こうとするが あと少しロープが足りない。無理やりロープを引っ張りなんとか小滝の氷のはじっこにスクリューをねじ込み、ピッチを切る。


    ”まぁ、あの二人なら まず落ちることはないだろう”
    二人はほどなく到着し、最後のピッチをそのままてけてけと登っていってしまう。(";;;
    最終ピッチを登ってみると、がぁ〜〜〜ん!!
    何じゃ?ありゃ??
    目の前にデカイ滝があるではないか!!



    どうやらアレが 中滝というらしい。
    大きさは70メートルくらいだろうか?思ったより大きい。傾斜は 大滝よりはあるようで、85度位と感じる。”面白そうだ!”
    しかし 残念ながら時間がもうない。(j_j)シクシク

    仕方がないので懸垂をしていく。下降は滝の右側(左岸)を立ち木とボルト(2ピッチ目のヤツ)を使い、思ったより簡単に降りられた。

    取り付きに戻り、適当に食事をとる。長い下山になりそうだ。

    下の大滝では 既にとっぷりと日が暮れた。登りの時のうっすらとしたトレースも解りづらく、行手を阻まれる。”こりゃ 大変だわい!”(@@^)

    何度か懸垂を交えて、なんとか下降をくりかえす。

    チョックストーン滝の登り返しも グサグサのブッシュ登りでなんとかなった。ここから心細いトレースをたどり、登ってきたガリーの右側にあるブッシュ帯を目指し、2回の懸垂下降で河原に下り立つ。 これで なんとか”悪場”は過ぎたことになる。

    少しだけほっとするが、まだまだ道は長い。 歩きづらい河原を、たまに見えるトレースや、かすかな記憶だけをたよりに 何度も渡沢を繰返しながら下降していくので、遅々として進まない。

    堰堤をいくつか過ぎる。

    橋が見えた。。。
    やっとこテントに辿り着けた時には、どっと疲れがでてくる。”終わった” テントやら車の中を探し食料を物色。スパゲティーが出てきた。お茶漬けの素もある。今夜は 鮭茶漬スパゲティーだな。。(";;;

    こうして 久しぶりの山らしい山行は、終わったのであった。



    7:00 人面橋、9:00 二俣、10:30 下の大滝、
    12:00 大滝クライミング開始
    15:00 登攀終了〜懸垂下降
    16:00 下山開始
    22:00 人面橋


    今回は、日曜日の天気に不安があったため、無理やり下山した。そのため 中滝のクライミングは 諦めざる得なかったが、とっても残念である。中滝のクライミングを含めてワンデイでこなすのは、アプローチの時間を考えると まず不可能と思われる。このつぎは ビバークを前提として入山したいと思う。

    大滝のクライミングは 技術的にはそれほど難しくない。エリアは北面に位置し一日中日が当たらないので、氷結は良いほうだろう。ほぼ確実に、マルチピッチのアイスクライミングが 楽しめる。 下降には 若干の残置も見られたが、かなり古いものなので スリングは多めに持っていったほうが良い。

    問題はアプローチで、アプローチには マーキングは全く無く、トレースは 極度に心細い。おまけに 大胆な高巻きが多く、わかりづらい。しかしながら こうしたワイルドな山域は、今時の日本いは珍しく貴重だと思う。できることなら マーキングや残置を極力少なくして、ルートファインディングを楽しむような、、そんなエリアとして 残しておきたいものである。
                        
         
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    セイゲン オノ主宰のサイデラパラディソ
    銘門サイデラマスタリング、個性的なクリエイティブを送りだすサイデラレコード。そしてSACDを初めとするハイクゥオリティーを追求するサイデラ。
                   
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