1998年07月11日
       下北半島 縫道石山



    夜中の東北道を延々とひた走る。時速120キロの巡航走行はジムちゃんにはかなり無理があるようで、ひぃひぃならぬ、があああああーーーーっと酷いエンジン音を出しながらガソリンをガブ飲みしていく。うるさ過ぎて会話は成立しない。さっき満タンにしたばっかりなのに、またガソリンが”E”になっている。。。。
    目的地は遠い。青森県のそれもはじっこ。下北半島に有る”縫い道石山”である。その形状は”日本のデビルスタワー”などと言われるようで、特徴的な異様な山容なのである。クライマーなら”そそられる”山なのである。ここには数本の岩登りのルートがあり、今回はこれを登ろうということで、はるばるやってきたのである。さてさてそうはいったものの地図で見るほど現実は甘くない。とにかく遠いのである。。福島県は大きかった。そして宮城県も大きい。それにも増して岩手県の大きい事。仙台を過ぎるとぐっと”明かり”が少なくなり、一層速度感や距離感がなくなっていくのがわかる。”また給油だ。いったい何度ガソリンを満タンにすればいいのだろう。目指すは有持氏のいる八戸だ。どうやら半分は越えたようである。でも、まだまだ辿り着くことはない。
    明け方になっていいかげん運転にも疲れてきた。意識を失うように運転を変わってもらう。

    気が付くと八戸に到着していた。有持氏とも首尾良く合流し、いざ下北半島を目指す。
    初めての土地は見ているだけで新鮮である。しかしこの辺りは殺伐としていて何もない場所だなぁ、、、っとうつらうつらしながらぼんやりとしている。

    むつ市に到着した。この先は大した商店はなさそうなので、スーパーで買い物を済ませることになった。新鮮な海の幸が山になって積んである。パックなんかにははいっていないのが、市場のようで目新しく映った。ホヤがうずたかく積み上げられている。こんなにたくさん消費されるのだろうか???僕らはというと貧乏ツアー。それでもホタテ貝を一人2枚づつ仕入れた。今宵のちょっとだけの”贅沢”である。

    今日の行動は時間的にも無理そうである。ここからは半島を反時計回りにぐるっと観光がてらドライブすることになった。

    辺りが暗くなるころ、縫道石山近くにきたと思われる。暗くて場所を特定できない。仕方がないので道際の適当な場所を今宵の宿と決め込み、そそくさと酒宴へと突入するのであった。
    本日の贅沢の”ホタテ”を焼き網に乗せ、コンロの上にかざす。じゅわぁ〜っと広がる幸せな香りである。ホタテ貝というのはどうしたら身が下について焼き上がるのか?これが今宵の大きな問題となった。上についてしまうと”お汁”に身が浸らないし、あとで醤油を”たらぁ〜”っとしたときのも具合が良くない。
    だから熱くなってホタテ君が上に逃げてしまうでしょ、、、そうしてから口が開くまでには時間が有るわけですよ、、、だからその瞬間を見逃さないようにひっくり返すとね、、、あの”お汁”もこぼさないで、おいしくなるわけですよ。ほら、この位かな?だらぁ〜。。。。あれ上手く行かないなぁ。。。
    そして醤油をたらして、、、じゅわぁ〜っと。この醤油がキッコーマンのクセに普通の醤油ではないらしく、甘く、、、たまりっぽい感じである。何かちがうのだろうか??ううむ。こうして一人二つづつのホタテ貝はあっという間に無くなり、もっと買ってくればよかったな。。。っと幸せな夜を送るのであった。
    翌朝は小雨交じりであいにくの天気になってしまった。目的の縫道石山はすぐに見付かり、ガスを被って異様である。それでも思っていたほど大きくはなかった。帰り道の長さを気にかけながら、、、”この天気だから、、、”っと登攀はあっさりと諦め、とにかく山頂を目指してみることにした。
    車道からは一旦下り、コル?から登り返しになる。そして岩場の基部を左手に見送り、登山道は右に回り込む。ちょっとした岩場を登り詰めればあっけないほどに山頂に辿り着いた。ナンか簡単だな。

    岩場は数ピッチの様子である。左のカンテラインが長くアップダウンもあり、面白そうである。正面のフェースも登っておきたいな。条件が整えば、一日で2本のルートを登ることも出きるだろう。。。?
    とにかく今日のところはこれまで。またいつか来ることがあるのだろうか?
    帰りの道のりがクソ長かったのは言うまでもない。
                        
    hahajima Life

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