1995年08月
       宝川本谷ナルミズ沢右又



    久しぶりの沢登である。毎度毎度とんでもない目に遭遇して、よせばよかったと 途中で後悔するのだが、後で思いだすと とっても良い思い出になっている
    どさくさメチャクチャの沢登りに私自身なりに魅力を感じてはいるのだが、、、、、
    今回は本当に良かった。心から楽しい沢登だった。同行者は言うまでもなく、登稜会が誇る 生きたシーラカンス 柳氏、らりるれろの平野氏、脱肛の(??)有川、巨女鹿島、そして私。

    お仕事の比較的早く終わった私メは、前日の内に水上に行こうと、適当に電車に乗り継いで 新前橋まで行く。すると、なんともう この先に行く電車がない。困ってしまった 犬(困ってしまって、ワンワンワワン!!)の私は、東京から来る臨時急行の谷川うんたらに乗るために タクシーで高崎まで戻る。・・・・・こんなことだったら 最初から急行に乗ればよかった・・・・・とは思っても後の祭りである。約4000円の臨時の出費はきつかった。皆さんも気を付けよう。新前橋は 以外とマイナーな駅なのだ!
    そんなこんなで やっとこ水上に到着。有川、鹿島両氏ともうまく駅で落ち合えた。周りをウロウロすると、いたいた ぐっすり眠った二つの粗大ゴミ(失礼な!)。辺りには、食い散らかしたクズが 酒宴の盛り上がりを物語っていた。私たちは、車にヒカレナイ”その辺”でシュラフにもぐりこんだ。

    翌朝、皆さんの予想に反せず、早朝からの”ほらおきろ!”攻撃。そそくさと準備をする。メシを食ったりクソをしたり、、、

    最近柳さんは、年のせいか 辛抱強くなった様で わりと結構ゆっくり出来た。
    我々が慣れただけかも知れないが、、、、
    タクシーで宝川温泉の先、入れるところまで入ってもらう。

    そこから いよいよ歩きとなる。(8:00出発)
    下にはいくつかの水流のネジれる様な滝が見える林道歩き。
    部分的に舗装された 変てこな林道を約1時間、その後しばらくで 沢筋があり 一本取る。ここは、ちいさなテントは張れそうな所だった。(9:30)
    なかなか良く整備された道を昇ったり下りたりしながら進む。ところがなかなか地図にある渡沢点にでない。
    沢はずいぶんと下の方にある。やっとこ沢に出た所で私以外は靴をはき替える。(10:00)

    ここから グチャグチャの道というフレコミ(?)だったが、最初のうちは良かった。

    がダンダンとそのフレコミは現実化してきた。
    ほにゃらけ(?名前忘れた?)沢の出合を過ぎてからが確かにグチャグチャだった。結構うまいことかわしていたが、とうとう私も 沈してしまった。きたない小僧状態である。
    縦走路からほんの少し沢を下り、二筋に流れる滝の方へ行く。
    これからがナルミズ沢という事になる。

    (11:00) 各自軽く食料を口にして、イヨイヨ突っ込む。とっても快適な沢で、さほど水量は多くは無いが 壷が深い。ひとたび水が出たらどんなふうになるかが想像出来る。

    滝は大抵簡単なモノだが、水流の中をへっつったり、泳いだりと、なかなか楽しい。
    天気はいまいちパリっとこない。やたらと水が冷たく感じる。
    柳氏は率先して水の中に突っ込んでいく。相変わらずである。
    (12:00)適当に平になった所で一本取る。キスゲや山ユリ、高山植物がきれいである。

    人があまりこないのだろう。なつかしい(?)御花畑状態である。
    なんと、この先の川原でテントを張っているヤツがいる。ルート図にも幕が張れると書いてあるが、水が出たらと思うと ちょっと怖い場所である。
    その先でなんと!! 雪渓が現れた。かなりでかい。どうりで寒い訳だ。
    結構大きな雪が残っていて、落っこちてきそうで怖いことは怖いのだが 何だか嬉しくなってしまった。

    雪渓を越えると水量もへり、スラブ状のナメっぽくなる。コケコケのスラブが増えてくる。コケの量が普通ではない。とってもブ厚くまるで高級なじゅうたんの様だ。フカフカしていて弾力がある。コケの上を歩いて遊んでるうちに 水流も一段と減り、源頭の様相を示す。これがまったく美しい。
    とっても広い草原が広がっている。

    あっちこっちに花が咲いている。こんな自然がまだ近くにあったんだなぁと感心してしまう。
    一本とり(13:00)しばらく狭いところを抜けると、沢の方は、バスタブの様な 変てこな滝壷がいくつか有り、飛び込んで遊んでいた。全くをもって ヤリスギ パーティー状態である。ほかのパーティーは笑って行ってしまうが、本当は彼らも飛び込んで遊びたかったに違いない。
    何も急いで行かなくてもいいのに。
    左側にはやたらと寝ている岩が見える。
    前方は緑の草原の丘と言った感じになっている。もうここまで来ると水もチョロチョロになってしまう。
    早いところ寝床を捜さなくてはいけない。源頭には草原と小さいながらも池溏が広がっている。稜線までほんの2-3分の所である。今宵のテント場はここがよさそうだ。傾いていて気を抜くと滑り落ちてしまうし、こんな所で高山植物をいじめていていいのかとも思うのだが、とっても快適な場所であった。
    少し早いが(14:00)には酒宴が始まる。酒がもつか(?)と思い気や、、、、用意はバッチリ、そこらは酒だらけ、、、さすがである。(";;;
    濡れた身体を、ツゥエルトをかぶって フリチンになって乾かす。
    とっても気持がいい。
    なんとも開放的で、薄っぺらいビニール一枚隔てて 大自然を感じ取れる。
    皆さんも 是非やってみて欲しい。きっと感動するだろう。
    夕方には 私はいつもの様に出来上がり、ただひたすら、あやまり続けた。
    それでも晩ご飯のビーフシチューはとってもうまかった。
    夜には、満天の星を眺めながら寝ようと(その はずだった)ツゥエルトから顔を出して寝ていると、顔を目掛けて 信じられないくらいのたくさんの虫がたかってくる。残念ながら天気がイマイチで、星はおろか 月さえも見えなかったが、、、、おまけに夜中にはガスは凄いは ついでに雨まで降ってきた。
    翌日は残念ながら 曇りになった。ジャンクションピークまでは、滑りやすい笹の道を行く。踏跡は一応あるのだが、とりあえず良く滑る。30分ほどでジャンクションピークに到着。縦走路に出る。なんとギャルのお迎え(?)つきである。
    ジャンクションピークから朝日岳、白髪門へと長い縦走路をたどり土合へと下りた。
    白髪門を過ぎると、ラリー氏と柳氏は ビールを目指して物凄いスピードで下っていく。鹿島さんは二人のペースには着いていけず、足をくじいてしまった。かわいそうにボロボロである。それでも何とか動いている。(^◇^)ハハハ

    全くたいした根性というか、、、見捨てるのもひどいので、一緒に下りる。こっちも久しぶりの歩きで、少々疲れてきた。やっぱりたまには歩かないと ダメである。
    他の人が見ると、
    ”やたら気の強い男に、無理やり連れられて 山登りをさせられている女の子が、足をくじいてしまったのに、男は何やってんだといいながら 突っついている様に見えるだろう。”

    当然 二人はこの後けんかをして破局を迎えるのが脚本通りだが、、、、

    要するに私は”ヤ”なヤツだった訳である。
    やっとこさっとこ 土合におりたつ。

    先行の三人は川のほとりで、あざらしに成っていた。
    風呂嫌いの柳氏が、どうしても風呂はイヤだと言うので、仕方がなく川で汗をながした。全くを持って困ったモンである。まぁ、たまには川で水浴びも 気持ちイイ。
    水上まで着けば、お決まりのパターンで、ラーメン木村になだれ込む。そのあとは、、、、(";;;
    この場所は 本当に人があまり訪れないらしく、自然が多く残っていて気持が良かった。こんなに近くにこんな場所があるなんて、分かっただけでもうれしくなってしまう。
    是非また来てみたいものである。
    天気が良ければ 最高だろうなぁ。
                        
         
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