Sync Seminor Q&A-1/4
9月13日におこなわれました、シンクセミナーの際、
皆様から回収いたしましたアンケートにありました質問事項に 解答したいと思います。
なお、
はっきり言いきれない事もありますので、
詳しくはメーカー等に 確認する必要があると思います。
◆◆Q◆◆ ケーブルの話が出ましたが、ケーブルの種類によって違いがあるのでしょうか。
(長さとか太さとか)?
◇A◇ 理論的には 関係ない筈ですが、
エラーの量等が違うためか 音が違っているように感じるのは 確かです。
私もそういった経験は あります。
これは これからいろいろと検討して 原因を究明して行く必要があると思います。
◆◆Q◆◆ 同軸ケーブルのインピーダンスに いろいろと種類がありますが、
何オームのものが よいのでしょうか?
◇A◇ ディジタルの各規格によると、75オームに規定されている。(AES/EBU,SDIF等)
現実には つながっていれば どんなケーブルでも問題は無いようですが、
守った方が 安心です。
基本的には
テレビのアンテナ線や、ビデオの画像信号と同じものを伝送しているわけですから、
ひどいつなぎ方をするなら オーディオ信号用のケーブルでも大丈夫だと思います。
◆◆Q◆◆ おそらくSBX80は、
29.97F/secのNDFのタイムコードに対応していると思われるのですが、
PCM3348などのタイムコードは 30F/secなので、
実際のテンポはSBXがシンクしている状態と、SBXが自走している状態ではわづかだと思いますが、違っていたりしないのでしょうか。
本当のところどうなんでしょうか?
違うという印象があるのですが。
◇A◇ ローランドに確認しないと はっきりとしたSBXの動作はわかりませんが、
多分問題は無いはずです。
29.97になっていた場合には、1分に1回 シンクがはずれる様になるはずですが、
そういった経験は私にはありません。
しかし SBX側で もっとラフにシンクしているとすれば
シンクがはずれない可能性もあります。
しかし、テンポが違って聞こえるのは、充分にありえます。
これは、SBXの内蔵クロックの精度が問題で、
十年以上も前の機械を 今でも使用しているのは 辞めたほうが良いと思います。
ディジタル機器の進歩は すさまじいものがありますから、
当時としては充分な精度も、今となっては ゴミ同然 ということも充分考えられます。
使用方法が簡単で、使い慣れてしまっているので どうしても捨てがたい気持は分かりますが、
はっきり言って 古い機械に精度を求めるのは 辞めたほうが賢明です。
◆◆Q◆◆ シンクをさせるとき、ケーブルの長さ等で、同期はズレないのか?
◇A◇ 常識的にはズレない。
だが、ケーブル長が異常に長い場合には、理論的にはズレが生じる可能性もある。
具体的には、ケーブルが 30万キロメートルの 60%、
つまり18万キロメートルになると、約1秒だけ信号が到達するまでの時間がかかるため、
当然1秒だけズレてしまう。
地球一周が 4万キロメートルだから、
おそらく普通のスタジオでは 問題はないと思いますヨ!
将来 月面にでもブースを作ったら、心配してください。
◆◆Q◆◆ DATに、V-SYNCでピッチを下げた時、
先程の実験では、そのDAT内のDAの出力でしたが、
別のDA等にD-Dでつなげた場合には、どうなるのでしょうか?
400ppmマ4%になって音がでるのでしょうか?
◇A◇ 質問の 言わんとする意味が曖昧ですが、ディジタルの場合には、必ず送られる機械が 送り出しの機械にスレーブになってしまいます。
また 送られてくるディジタルのシンク信号にスレーブしない限り、正確な伝送は出来ません。つまりAES/EBUのシンク信号や、WARDなどを与えてあげないと データーの転送速度の基準が分からないため、伝送できません。
具体的には プチプチというノイズが出ます。
または、大変正直な機械では音はミュートされてしまいます。
ただ困ってしまうのは
補正回路がスゴイ機械では、一見何事も無いように音が出てしまったり、
はなから正確にシンクできないものがあったりします。
例えば、A,B,C,D,Eの機械を、DDで接続する場合には、
Aのディジタルアウトを、MADIで、Bのディジタルインにつなぎます。
Bのディジタルアウトを、AES/EBUで、Cのディジタルインにつなぎます。
Cのディジタルアウトを、SDIF-2(コアキシャル)で、Dのディジタルインにつなぎます。
Dのディジタルアウトを、SDIF-2(オプティカル)で、Eのディジタルインにつなぎます。
すると、
Eは、Dから送られてくる SDIF-2の中から自動的にシンク信号を見つけだしてスレーブになります。
Dは、Cから送られてくる SDIF-2の中から自動的にシンク信号を見つけだしてスレーブになります。
Cは、Bから送られてくる
AES/EBUの中から自動的にシンク信号を見つけだしてスレーブになります。
このときには、BとCの両方にWARD SYNC等の他のシンクコードの端子が付いていても それらのシンクは使えません。
必ずAES/EBUシンクにします。
Bは、Aから送られてくる
WARDにシンク信してスレーブになります。
MADIの場合には、WARDとセットとなっているからです。
このように、結果的には全ての機械が Aのスレーブになってしまいます。
其のため、Aが0.1%遅くなって再生した場合には
全てが遅くなって回りますが、
それぞれの機械を 自走で再生すると 0.1%下がった状態では再生しないので
結果的には0.1%上がってしまいます。
◆◆Q◆◆ 29.97でレコードされたものが、通常のものと互換性がないので作業が、、、
という問題がありましたが、
音に関するレコーディングは全て、ビデオが29.97だろうが何だろうが、
通常の30でレコーディングするわけにはいかないのでしょうか?
(タイムロードでは、29.97のビデオシンクを
AESとWordClockに変換(LOCK)する機械が有るのですが、、、)
◇A◇ 30に統一することは、充分可能だと思います。
シンク信号に関してはAESやWordに変換してやれば良いと思います。
だいたい 始めからWordで引っ掛けてやれば手っ取り早いでしょう。
問題は実はそんな事には無いのです。
問題は29.97でシンクがかかったものには
通常29.97フレーム/秒のタイムコードが入っていると言うことです。
我々は通常30フレーム/秒のタイムコードを使っていますから、
シンクロナイザーはフォーマットの違いを理解できなくなり、
シンクがズレてしまった時と同じように 機械をコントロールしてしまいます。
当然、瞬間的に修正動作になりますから、
ディジタルのきかいではノイズが出たり ミュートしてしまったりします。
要するに
異なったタイムコードフォーマットを認識してシンクさせるシンクロナイザーが必要になるわけです。
今回のセミナーで説明していただいた、LINXにはそういったオプションが用意されています。
LINX-IIには始めから付いているそうです。
これは、"ギアボックス機能"と言うそうです。
これは、
シンクポイントという いわゆる 頭を設定してあげれば、
後はそれぞれのタイムコードを読み取って 計算をしてそれぞれの相対位置を出す様です。
簡単に言えば、うまく つじつまを合わせる様です。
◆◆Q◆◆ T/Cが30と29.97のロックで、ロックしなかった。
-諦めましたが、スタジオ間で互換性を持たせたほうが 良いと思います。
◇A◇ 互換性を持たせたほうが、良いのは当然です。
現在でもほとんどのスタジオは30の方で統一されていますが、
ビデオ絡みの時にのみ問題は起こります。問題解決には、
1、取敢ず、テープがどういう状態で再生されるべきものなのかが
誰が見ても分かるように明記する。
訳が分からない人が 明記したものは もっとタチが悪いので、
全てのエンジニアが 事態を冷静に把握していることが 重要である。
2、タイムコードの状態を 必ずチェックする様に 癖にする。
また、簡単にフォーマットが確認出来るような機械が出てくる様に 期待する。
3、前項で説明した、LINX等を用いて、無理矢理つじつまを合わせる。
設定はきちんとするんだよ。
あくまでも、理論的に合わせるようにする。音が出たからOK!!というのは、とっても危険な状態で、ポン出しで タタキ出しているのと あまり次元としては変わりません。
もちろん見た目には違いますが、、、
ちゃんと出来れば、このやり方で、全てが上手くいくはずです。
根気強くやってみる事でしょう。
◆◆Q◆◆ ADコンバーターから3348にAES/EBUで 入力したときに、
良くシンクがはずれてノイズがのる。
-SDIF2でシンクをかけて使用した。
◇A◇ たぶん、プチプチというヤツだと思います。
シンクの設定を、きちんとAES/EBUに設定しないと こうなります。
AES/EBUでコピーする場合には(この場合にはコピーと同じことなんです)
必ず、入力されるほうがスレーブにならなくてはいけません。
この基本が理解できれば、多分うまくいくとおもいますヨ!
ただし、例外があります。
これは、3348が29.97でシンクがかかっていた場合には 起こります。
なぜかというと、
ADコンバーターは通常インターナルクリスタル(発信器)では、
30フレームで動いてしまいます。
従ってAES/EBUを通じてスレーブになっている 3348は30で回ってしまうことになります。
つまり、ピッチが変わってしまうと思われます。
こういう状態では、
ADコンバーターの方に 29.97フレーム/秒のシンクを掛けてあげなくてはいけません。
つまり、ハウスシンクから 出てくる 29.97フレーム/秒のシンク信号を
ADコンバーターに入力して、ADコンバーターの中の エキスターナルシンクの設定を29.97フレーム/秒のシンクにしなくてはいけません。
しかし、残念な事に ADコンバーターには外部シンクの端子がなかったり、
外部シンクの設定が満足に付いたものは ほとんどありません。
自動切り替えをしているものも有るとは思いますが、
29.97のシンク信号を30のシンク信号と間違って処理している場合も考えられます。
どちらにしても、かなり注意が必要です。
◆◆Q◆◆ DAT(TEAC D-30)から1630へのコピーで、ノイズがはいった。(プチプチ)
(AES/EBU)1630のAES/EBU基板が無いため、SDP-1000のAES/EBU入力を使用した。
◇A◇ これも設定が合っていなかったと思われます。
シンク信号がどこかできちんと送られていないため、おそらくインターナルクリスタルで回っている機械があるはずです。
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