1993年03月18-21日
北アルプス 鹿島北壁 氷のリボン-2/3
初登、第二登が同時に達成されてから永年のブランクを置いての第三登の記録。
”とんでもないところに来たぞ!!こりゃ!!”
”マジじゃん!!!”
意気消沈している私に代わり、三村が左側の どちらかというと汚い凹状部分から 1/3程をクリア。右にトラバースする部分が悪く(バランスが悪い)、おっこちーーーとなる。
これでお相子だ。
そのままテンションで右に移り、F2の途中でピッチを切る。
これまでかと 下降も考えた。軽量化のために 9ミリシングルで来てしまったので、
懸垂ももう既に出来ない位まで登っている。
こうなりゃ、ヤケクソだい!!
長島がフォローの後、そのまま残りの上部F2に突っ込む。
かぶり気味のとてもしっかりした氷。
堅すぎてアックスが跳ね返されるし、一旦はいってしまうと抜くに抜けない。
”こりゃたまらん”と、アックスをスリングとヌンチャクで ボディーにつなぐ。
それでもかなりきつく、3時間もかかり、やっとこさF2クリア。
途中でタバコは吸うは、水は飲むは、、、
マジメにやれ!!
って感じだろうが、、、本当にキツい。
昼くらいから、雪がパラつき始め、徐々に寒くなる。
”ここさえクリアすれば!!!、、、”
と、 ほとんどヤケクソになっている。ビレイしている三村は 冷凍マグロになっている。(";;;
約25メートルで やっと、F2を越え、急な雪壁を50メートルめいっぱい引っ張り、
14:26 右側にあるわりとしっかりした立ち木でビレイ。久しぶりにしっかりしたものにありつける。ここは F2の基部からでは とても届かない。途中でフォールしたおかげで たどり着けたな。
ついているゾ!。
このあとは簡単なF3が残るだけ、、、、、
”エっつ???”なんじゃこりゃ??
どこが簡単なんだ?? すんげーー立派な滝が聳えてるぞ!!。
大同心の大滝より、確実にデカイ。このころから降雪が激しくなり、F3からはスノシャワーが激しくなる。とりあえず三村を上げなくては、、、
14:15三村フォロー開始。10分ほどでフォールしてしまう。ロープをフィックスしてユマーリングにする。冷凍マグロは まだ解凍されきって居なかったようだ。(^◇^)ハハハ
おかげで私は ゆっくり行動食をとりながら 次に備えることが出来た。どうやら長期戦になりそうだ。 天気はみるみる悪くなっていく。
15:15 三村、F2の上部に現れる。久しぶりに会った様な気がする。この頃には 完全に吹雪きになっている。写真の中央に 彼が写って居るのだが、、、、
わかんないよなぁ、、、普通、、、思ったより天気が悪かった様だ。
久しぶりに合流し、三村はF3基部まで 雪壁をトラバースしていく。つかれた身体にはF3はあまりにも大きく見え、V級はありそうなので、通常(??)の様に右側にルートをとらず、左側の溝の様な所を目指すことにする。辺りを見渡しても エスケイプは出来ない。辺りにはクレイジーなくらい悪い雪壁と、ハングした岩壁が有るのみ。それにしてもでかい雪壁だ。
もうすこしで 50メートル目一杯だ。まだ着かない。と、思っていると、あまりにデカイ雪崩れが私の目の前に、、、、”うわっ!!!”
”やばい!!! やられた!”
三村は大丈夫だろうか?? 流されたら、どこまでいくんだろう?? F2の途中??
俺一人だったら、どうすりゃいいんだろう??絶望的だな。 ロープは無くなるかな??
いろいろな事を 一度に考える。雪崩れを前に、、、、でも なるようにしかならない。しょうがないよなぁ。。。
突然 ”ビレイ解除!!” 三村の声だ。
ん?ん?ん?ん?ん?ん? ”なんだって??”
”おーーーーい、ビレイ解除だって!!”
”おーーーい、、、何言ってるんだ???雪崩れだ!!雪崩れ!!”
”うをっつ!!! ヒェーーーー!!”
なんともトンチンカンな会話。
二人の間を どぉぉぉぉぉ、、、
結果的には左にルートを取ったおかげで 雪崩れのお共には成らず、生き延びた。
当たっていれば たぶん ひとたまりもないだろう。
それにしてもF2よりも下に居たら、もっと ひとたまりもない。
この雪崩れが 10分前に来ていたら、、、、どうなったのだろうか?
とりあえず、ラッキーとした言い様がない。
それから雪崩れは2から3分ごとにやって来る。おたおたして居られない。長島リードでF3取り付き。左端もみそっかすのような凹状の場所を登る。左のブッシュに逃げ込もうとしたが、ズタズタの雪と岩で登れず、情けないブッシュで右にトラバース。(はっきり言って、スンゲー悲しい(j_j)シクシク)
右に寄ると、氷は安定しているのだが、すぐ脇を雪崩れが 2から3分おきにひっきりなしに落ちていく。IV+といった感じ。なんとか雪崩れに巻き込まれずに F3を抜けるが、上部には支点に成るような物はなく、左稜側にさらに30メートル位登ったところに有る立ち木まで、無理やりロープを引っ張る。
16時30分。
17時 三村フォロー終了で 一応登攀終了。
あたりはもう、めちゃくちゃ吹雪きになっている。当然このままルンゼをつめるわけにもいかずこのまま蝶形左稜を つるべで3ピッチで岩壁に出て、真っ暗な中左の雪壁をさらに1ピッチ進み
19:00 行動を打ちきる。
20時 雪稜に やっとこさ半雪洞を掘り、ビバーク。全くビバーグなどあり得ないと無言で決め付けていた我々は、当然、食料は無い。(j_j)シクシク
ツゥエルトのなかでは、
行動食のJリーグキャンディーのクイズをしたり、しりとりをしていた。(^◇^)ハハハ
(このまま死んじゃったら、とっても悲しい人生だなぁ(^◇^)ハハハ)
ガスコンロでナンとか ぬるいお湯を作る。
コンロは弱火で朝まで着いていた。EPIはえらい!!
それにひきかえ PEZTLのMICRA(ヘッドライト)は、寒さに弱く、使えない。
夜中は ずうっと吹雪きだったが、比較的温かだったので助かった。
3月21日、さすがに朝は冷え込んできた。ふと横を見ると、
”寝るなぁ!!!!”
と人のほっぺたをはたきまくった三村が、快適そうに寝息をたてて熟睡している。
”なんてやっちゃ!!”
ツゥエルトを出てみると、目の前に丁度 天狗の鼻で待つ”我がベース”が見える。ちょこんとして 我々の帰りを待っている。あそこに行けばメシも食えるぞ!!! 天気は バッチリ回復している。食べるものも無いので、天狗尾根方面にでっかい雪壁をトラバース。昨日の雪が積もっているので 雪崩れが怖い。
一旦間違って ”ピークリッジ”を下りてしまう。しっかりトレースが有ったが、、、途中から天狗尾根が見え始め、あからさまに違うと解る。疲れた身体で御苦労さんだが、、登り返し。天狗尾根まで登り返し、なんとかベースに帰着。
ここまで来れば 元気なもの。
適当に腹を満たし、
13時 ベースを撤収。快晴の中、ゆっくりと余韻を楽しみながらの下山となった。

うえるかむ らんらん わあるど。
●東亜産業株式会社 〜おいしいキムチ〜
キムチは韓国古来の伝統的な食品です。キムチは日本で言われる普通の漬物ではありません。キムチは発酵食品であり、非常に栄養価が高く、薬効性に富み、しかもヘルシーで美味しい惣菜です。人間の体に良いと言われる成分を多量に含んだ、生ニンニク、生生姜、長ねぎ、ニラ、人参、大根、唐辛子等の新鮮なものを豊富に使用しているのです。
サイトでは楽しいキムチのウンチクから作り方まで、詳しく説明されていますよ。
覗いてみてください。


