ハーケン
つれづれに語ります。たまには役に立ちます。
(あくまでも 僕のギアの使い方に準じますので、一般的な使い方とは違う場合も御座います。御注意下さいませ)
ハーケンって、名前くらいは聞いたことがあるでしょう?
岩に打ち込む”くさび”みたいなもので、たいてい金属で出来てます。
金属じゃないハーケンなんて、見たことが無い!という人も多いでしょう。そんなのあるのか???
ううむ、、、これがあったのです、、、昔は。 木でできた”木製くさび”というものが、、、まぁ 最近では不人気ルートの残置で極稀にお目にかかる程度ですが、、、
壁に入ると ランニングなどで 残置されたハーケンにお世話になると思います。あんまり気にしていなくても登れてしまうので、みんな同じだと思っているかも知れませんが、これが実はたくさんあるんですよ!
アメリカンエイドと呼ばれるいわゆる”エイド”では、こうしたハーケンを前進用に積極的に打ちまくります。
場所場所に合わせて、ハーケンを選びながら打ち込んでいきます。
ハーケンというのは こういった金属くさびの総称だと思って下さいまし。
ここに並べたのが、僕の手持ちのハーケンです。
なんだかちっちゃくて良く解りませんが、全部違うものです。
何がちがうかというと、材質や大きさ、形が違います。
あまり古めかしいものは もってませんので、ここにあるのは全て現役。現在クライミングギアショップで 簡単に手に入るでしょう。
写真で 赤く見えるのは、僕のハーケンの目印ですので、気にしないで下さい。これは、赤いマーキング用の布を縛り付けてあります。
では、個別に見てみます。
一番良く使う、薄刃タイプ。
ここにあるのはBDのナイフブレード。バカブーです。
サイズが 1〜6まであり、通常1、2が ナイフブレードと呼ばれています。1枚1500円弱するでしょう。一ノ倉などのリスの薄い岩質には 特に有効で、日本ではほとんどの場所で使えます。
とっても薄いので、打ち込むときや回収の時に、無理な力が加わると、すぐに曲がってしまいます。上手く修正すれば 再び使用できますが、寿命は短く、消耗が激しいハーケンです。
バカブーは 3〜6の事を言い、ナイフブレードに比べるとかなり厚く、安定感があります。3や5が決ってしまえば、かなり安心できるでしょう。4と6は 長さが長くなり、対応カ所が少なくなりますが、決ってしまえばこの上なく安心です。
通常 1セットということはなく、2セット位持ち歩きます。または ナイフブレードを2セット、バカブーを3、5、6を1セットとか、、、
そういう風に持っていきます
衝立の不思議ロード位で、ナイフブレード3セット、バカブーを4=1、5=2、くらいかな?
次ぎに大きいのが ロストアロー(上段)。もっと大きくなるとアングル(下段)となります。
大きいというのは 単に大きさが大きいというより、対応するリスの巾が広くなると考えて下さい。それに従い、物理的なサイズも大きくなりますが、、、、
ロストアローは 6タイプ。
ここにあるのは 全てBD。左から1、2、3、、、、です。メーカーにより名前が違ったり、サイズが若干違います。カンプの物も良く見かけますね。
実際のエイドでは ロストを最も多用するでしょう。リスがある程度安定している巾を持っており、ナイフブレード、バカブーより打ちやすい。特に1〜3は 短くなっており、これを良く多用しますね。4は 厚さが厚すぎるので、重いから嫌いです。(^◇^)ハハハ
5、6、あたりも 良く使います。
欠点は、鉄の塊なので重いということでしょうか?
かなりブ厚い鉄の板ですが、これがまた結構曲がってしまいます。右下のものは曲がってしまったもの。へにょへにょになっちゃいますよ。(@@^)
通常、そうですね、、1〜3を2セット その他1セットかな?
だんだん大きくなってくると次はアングル。
とてつもなく大きな”カウベル”みたいのまであります。昔のショイナードの写真とかで、ずらっと並べていたりするの見たこと無いですか?形も写真とは違い、かなりカウベルに近いです。
最近はカム(キャメロットやエイリアン、フレンズなど)が充実しているので、あまり大きなサイズは使わないでしょう。ベビー、ミニ、ロングなんて呼んでますが、1〜3くらいが標準じゃないかな?
アングルは リスサイズは大きくなりますが、”く”の字に曲がったプレートを、押し広げるようにして決めるため、ロストアローより軽いです。しかしその構造上、しっかり決ってしまうと回収が困難になってしまいます。
通常は ベビー、ミニくらいか? リスの大きそうな岩場ではロングまで持っていくか? 僕の場合 大抵エイリアンを使ってしまうので、数はあまり持っていかない。
あとは 重要なのはハンマー。
僕のは これまたBDのヨセミテハンマー。打撃力が強いので、やっぱコレがイイ。
ヒモが解けて落としたことがあるので、結び目はテープで止めてある。
カラビナにスリングが付いているのが、ハーケン回収具。市販品ではワイヤーで出来ていたりする。ハーケンを回収時、先にこれをハーケンにかけ、ハーケンごとぶっ叩く!! (^◇^)ハハハ
おかげで ハーケン側のカラビナは ぐにょぐにょに変形してしまっている。
抜ければ”チャラン!”と ハーケンはカラビナごと落ちるが、スリングでもう一方がギアスタックに掛けてあるから、落とさないで済む。マルチピッチで 貴重なハーケンを落とすのは致命傷。途中にギアショップはないのだから、、、
良くハーケンを落とす人は 大抵これをやってない。
ルート中でハーケンを落とすのは 論外なのだよ!
あとは、ハンガーの類。最近の日本は8ミリのペツルが多いか?
他に 10ミリとアメリカで買ってきた 引っ掛けのハンガー。
ヘッドは残置されていないのが多いので、これを持っていないとビレイポイントで 難儀する。
当然スパナも持っていく。
そのほか、いわゆる”クロモリ”のハーケンも良く使う。まぁ、値段的にも安いので、残置用として エイドでないクライミングにも持っていくから、頻度としては多いな。また、スタッキングにも使えるから便利。
軟鉄はいくつかのタイプがあるが、あまり打ったり抜いたりする場合、耐久性に難があるだろう。2枚打ち、3枚打ちをするときに 巾が変形するので便利ではある。
右の方は イボイノシシ。
アイスクライミングの残置用としても使えるが、草付きのランナーとして、精神的にずいぶん助かることがある。
沢登や、草付きの長いルートには携行することが多い。

●コスモトレック&トラベル株式会社
ヒマラヤ登山の超定番。 カミさんがエベレストに参加したときにも利用させていただきました。お世話になったことがある方も、きっと多いことでしょう。創立以来、登山隊、調査隊、撮影取材隊、など大掛かりなパーティのサポート、トレッキングや観光旅行の手配にも豊富なに多くの実績と経験。ネパール政府の許可を必要とするメジャー登山隊や中国への登山隊の取り扱い、テレビ取材や各政府の調査のお手伝い等。


