アックス・チューンナップ
つれづれに語ります。たまには役に立ちます。
(あくまでも 僕のギアの使い方に準じますので、一般的な使い方とは違う場合も御座います。御注意下さいませ)
良く言われるのだが、、”どうやって削ってるんですか?”って、、
でもこれって、企業秘密。(";;;
なことないですよ。
でも、こればっかりは実際使ってみるしかないんですよ。使ってみて具合が良くなるように調整します。 結構毎年、シーズンはじめには 丸一日掛けるつもりでやってますよ。
よく出没するのは、八ケ岳のジョーゴ沢F1。やっぱり八ケ岳は、氷結の時期が早いですからね! そんでもって なんでF1かというと、試しで登っているときはロープ付けないし、あそこだったらクライムダウンしてこれるから、、、 そう、むちゃんこ簡単な理由ナンです。
そんでもって 大抵はチューンアップは そんなに時間がかからないので、午後からは 上の方の滝に行って遊ぶことが出来ます。
では、どういうふうにやっているのか? ちょっとだけお話ししましょう。あくまでも 僕の場合ですよ。。
まず 上のピックは 新品のものです。下のチューンされたものと比べると、ずいぶん違います。
アイスクライミングでは、何度も何度もピックを打ち込みますから、打込の時の力をちょっとでも少なく出来れば、トータルではずいぶん楽チンになるのです。
拡大してみてみましょう。
まず ピックの先端の”角”は、なめらかに落としてしまいます。これが角張っていると スムーズにピックが氷に刺さらないので、氷を壊してしまいます。かといって あまり薄く削ってしまうと 刃が弱くなり、すぐ曲がったり折れたりしますので、具合をみてなのです。
次ぎにピックの上側、ここをなめらかにします。ここに滑らかにすると、アックスを引き抜くときに具合が良くなります。先端から5〜10センチ弱くらいでしょうか? ピックの形状により違います。意外と馬鹿にならないのがアックスを抜くときの力です。これが少なくなると、おのずとクライミングがスムースになるでしょう。
次ぎにピックの下側、ここはピックの食い込みを調節します。クライミングスタイルにもよりますが、このくらいの氷には 通常ピックをどのくらい打ち込むか?に大きく左右されます。氷がちゃんと凍っていれば、ある程度削ったほうが良く効きますが、水氷では削ってしまうと効かなくなります。そうですね、氷の状態にもよるのです。硬い氷を登るのなら、少し削ったほうがイイと思います。日本の氷だと、あんまり削るとひどい目にあいますよ。ここを削る場合には ピックの上側の削り方と、微妙にからみあいます。ピック上側に対し下側が削り過ぎると 全く抜けないピックになってしまいますよ。
最後に一番効果があるのが ピックの先端の下側を削ること。
よく見て下さいな。下のピックのアゴ(?)の所が、斜めにカットされてるでしょ? これをやると”食い付き”が違います。とくに”引っ掛けタイプ”のクライミングをするときには まずこのように改造したほうがイイです。HBのアックスは 最初からピックの形状がこうなっています。
だいたい こんなモンでしょうか?
あとは 具合を見て、、トライしてみましょう。結構地味な作業ですが、酬われることを願いつつやってみましょうネ! (";;;
僕は毎年、新しい交換ピックを用意しています。去年のピックの具合が悪いようだったら ためらわず新しいピックをチューンします。そうすればチューンされたピックが 2枚になるでしょ? 去年と今年は 少しかも知れませんが氷の状態が違いますから、全くおなじでは よくない場合が多いです。 無理やり削ってしまえばチューンできなくもないですが、削ってしまったピックはもう 元にはもどらないので、また良く効く時が来るまでしまっておきます。
こうしているうちに たくさんのチューンされたピックが出来上がります。クライミングスタイルや 氷の状況により、いろいろと選べますから、一つのアックスで色々楽しめる様になりますよ。。。ちょっとマニアックですけれど、、(^◇^)ハハハ
さてさて、削るときに使うのはヤスリですね。
僕が最近使っているのは左の二つ。ニコルソンの金属用(上)とダイヤモンドヤスリ(下)。基本的にはニコルソンのヤスリを良く使います。別に他のメーカーのものでも削れますけれど、使ってみると違いはすぐ解ります。
雪の上に落としてしまい 新雪の中に潜ってしまうと、見付からなくなってしまうので、、両方とも長めのひもを付けておきます。
ヤスリの形状は、丸平というのかな?
アックスを削るだけなら 平だけで充分です。
丸は何に使うかというと、アイススクリューを削るときに使うんです。
このときカーブが結構重要で、僕の使っているBDのスクリューには ニコルソンが結構具合が良いようです。
また、スクリューの研ぎ方は、そのうち説明いたしましょう。
ついでですから リストバンドの調整方法。
僕はとってもオーソドックスな”ひも”的なバンドを愛用しています。最近はごちゃごちゃいろいろ工夫されていますが、シンプルな物に慣れてしまっているから。。。今はこういったタイプは入手できないかもしれませんね。。僕はいくらか 買いだめしてあります。長さの調整は、シャフトのギリギリの所までさげて具合が良くなるようにします。そして 絶対に長さが変わらないように結んでしまいます。何故って? 僕以外が使うことは想定していませんから、いちいち調整する必要は無いからです。
(^◇^)ハハハ
調整出来るようにしておくと、なんかのショックでリストバンドが 長くなってしまうことがありますが、短くなることはないでしょう。長くなったらどうなるか? 考えてみて下さいね。。
長さが変わってしまうとヘッドとのバランスも変わってしまいます。結構微妙です。良く女性なんかで、アックスを短く持つ人を見かけますが、こういう人はアックスを力で打ち込んでいます。アックスは 結構長く持った時に ”最大モーメント”を出せるようになっていますので、長く持った方が、打撃のパワーは大きくなりますよ。また 逆にヘッドを重くすると、ヘッドの振りが安定して、良く刺さる場合もあります。
その人の力と振り方にもよりますが、、いろいろとやってみたほうがイイですよ。
長さの調整は、素手でやってしまうとちょっと違ってしまいますよ!!実際には手袋をはめますので、若干上になりますよ。
リストループのロックは、通常使いません。


●ニッピン秋葉原登山本店
僕も永年、メスナーテントを大事に愛用しています。今は無き?エントラントのメスナーテントは軽くて使いやすく、冬山の尾根筋での強風の中でも設営が比較的容易なのが魅力です。先にテントを固定出来るのが今でも魅力的だと思います。山の道具を作り続けて半世紀!登山とスキー・スノボの店ニッピンです。


